イエメン共和国
鈴木外務副大臣の「イエメン人道危機に関するハイレベル・プレッジング会合」出席
令和2年6月4日

6月2日,鈴木馨祐外務副大臣は,午後10時からテレビ会議形式で開催された「イエメン人道危機に関するハイレベル・プレッジング会合」に我が国代表として出席しました。
- 冒頭,主催者であるグテーレス国連事務総長及びファイサル・サウジアラビア外相から,約2,400万人が支援を必要とするイエメンにおける厳しい人道状況に触れつつ,国際社会による連携した支援の重要性について説明がありました。
- 鈴木副大臣からは,以下の要旨のとおりステートメントを行いました。
(2)軍事的解決ではなく,イエメン人同士の対話を通じた政治的解決が必要だ。そのためには当事者間の信頼醸成が不可欠であり,交渉による解決を追求するグリフィス国連事務総長特使の仲介努力を日本政府として支持している。
(3)コロナウイルス感染拡大を受けたグテーレス事務総長の人道的停戦提案及びアラブ連合軍によるイエメンの包括的停戦表明を歓迎。全ての関係者による建設的な対応を強く期待。人道支援活動に対する妨害は受け入れられない。
(4)日本は,中東地域の緊張緩和と情勢の安定化に向けた外交努力を今後も継続する。イエメン情勢の改善は,中東全体の平和と安定及び国際的に重要な海上輸送路である紅海における航行の安全確保のためにも重要である。イエメンの人道状況を改善するとともに,政治的解決を実現すべく,日本は引き続きイエメンの人々及び国際社会との協力を継続する。