サウジアラビア王国
日・サウジアラビア外相会談
平成29年9月10日



9月10日(日曜日),午後11時20分(現地時間)から約1時間,河野太郎外務大臣は,訪問中のサウジアラビア王国において,アーデル・アフマド・アル・ジュベイル・サウジアラビア外務大臣(H.E. Mr. Adel Ahmad Al-Jubeir, Minister of Foreign Affairs of the Kingdom of Saudi Arabia)と日・サウジアラビア外相会談を行ったところ,概要以下のとおりです。
- 冒頭,河野大臣から,ジュベイル外務大臣からの就任祝意に謝意を述べつつ,日本と中東の関係を発展させることは自分にとって最重要課題の1つであり,最も重要な二国間関係である日・サウジ関係強化に向けた決意を表明しました。河野大臣は,ジュベイル外務大臣と緊密に協力していきたい旨述べました。
- これに対し,ジュベイル外務大臣から,河野大臣のサウジアラビア訪問に歓迎の意が示されると共に,日本とサウジアラビアはお互いに重要な戦略的パートナーであり,河野大臣とあらゆる分野での関係を強化していくために協力していきたいとの発言がありました。
- 河野大臣は,「日・サウジ・ビジョン2030(英文)(PDF)
」の実現の重要性を強調し,「日・サウジ・ビジョン2030」実現に向けて連携していきたいと述べました。ジュベイル外務大臣は,これに同意し,「日・サウジ・ビジョン2030」の具体的案件が日・サウジ双方の協力を通じて実現されることで,あらゆる分野での両国関係の強化が達成されることへの期待を述べました。また,両大臣は,本年4月,リヤドでの日本人による初のオーケストラ公演の成功を祝しました。
- また,両大臣は,北朝鮮を含む東アジア情勢について意見交換を行いました。北朝鮮情勢について,河野大臣から国際社会が一致して圧力をかける必要性を強調したのに対し,ジュベイル大臣からは,北朝鮮問題の国際社会への影響の波及について懸念の表明があり,日本への協力の姿勢が示されました。
- 最近のカタールを巡る情勢に関し,河野大臣からは,GCCの結束及び対話による早期解決が重要であり,日本としてできることがあれば支援する用意がある旨述べました。これに対し,ジュベイル外務大臣から,日本の立場への謝意が表明されました。