サウジアラビア王国
日・サウジアラビア外相会談
平成28年9月19日

本19日午後8時から約1時間30分の間,岸田文雄外務大臣は,アーデル・アフマド・アル・ジュベイル・サウジアラビア外務大臣(H.E. Mr. Adel Ahmad Al-Jubeir, Minister of Foreign Affairs of the Kingdom of Saudi Arabia)と夕食を交えて日・サウジアラビア外相会談を行ったところ,概要以下のとおりです。
- 岸田外務大臣から,本件夕食への招待に感謝しつつ,東京に続きニューヨークでもお話する機会が持ててうれしく思っており,先般のムハンマド・サウジアラビア王国副皇太子殿下の訪日の成果を踏まえ,今後,幅広い分野で協力を具体化していきたいと述べました。ジュベイル外務大臣からは,ムハンマド副皇太子の訪日は大きな成果を生み出したのでこのモメンタムを維持することが重要であるとの発言がありました。
- ムハンマド副皇太子の訪日のフォローアップに関し、岸田外務大臣は,来月リヤドで開催される「日・サウジ・ビジョン2030共同グループ」会合で協力案件の具体化を進めたい旨述べたのに対し,ジュベイル外務大臣から,サウジアラビアは日本を「ビジョン2030」実現のための戦略的なパートナーと捉えており,協力の具体化が重要との発言がありました。また,両外相は両国間の人的交流を活発化させるため,相互に数次査証の発給に向けて協力していくことで一致しました。
- 両外務大臣は,北朝鮮問題を含む東アジア情勢,並びにISIL等の暴力的過激主義対策,シリア・イエメン・中東和平等の中東地域情勢についても,意見交換を行い,両国がそれぞれ相手国の地域情勢に関心を払っていくことが重要との見解で一致しました。