中東

令和7年5月1日
ブダイウィGCC事務総長と握手をする岩屋外務大臣
岩屋外務大臣とブダイウィGCC事務総長との会談の様子

 現地時間5月1日午前11時頃(日本時間同日午後5時頃)から約70分間、サウジアラビア王国を訪問中の岩屋毅外務大臣は、ジャーセム・アル・ブダイウィ湾岸協力理事会(GCC)事務総長(H.E. Jasem Al Budaiwi, Secretary General, Gulf Cooperation Council)と会談を行いました。会談の概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭
     岩屋大臣は、湾岸地域は、日本のエネルギー安全保障上の重要なパートナーであるのみならず、激動する現在の地域・国際情勢において、平和と安定の実現に向けて重要な役割を果たすようになっていることに触れ、日本としてGCCとのパートナーシップを重視している旨述べました。これに対し、ブダイウィ事務総長は、日本とGCC各国との関係は戦略的に重要であり、GCCとしても、日本との関係を更に強化することを望んでいる旨述べました。
  2. 日・GCC協力
     双方は、2023年7月に岸田文雄内閣総理大臣(当時)とブダイウィ事務総長が交渉を再開することで一致した日・GCC・EPAについて、2024年12月に交渉再開一致後初となる第1回交渉会合が行われたことを歓迎しつつ、同交渉の早期妥結に向けて取組を強化していくことで一致しました。
     また、双方は、2023年9月に行われた第1回日・GCC外相会合に際して採択された日・GCC行動計画に基づき、政治・安全保障、貿易・投資を含む幅広い分野で協力していくことを確認しつつ、第2回会合の開催に向け調整していくことで一致 しました。
  3. 地域・国際情勢
     双方は、ガザ、シリア、イラン、紅海情勢等の現下の中東情勢及び東アジア情勢について率直な意見交換を行いました。岩屋大臣及びブダイウィ事務総長は、日・GCC関係をより一層強化し、行動計画を通じて引き続き緊密に協力していくことで一致しました。

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