イラン・イスラム共和国

令和元年6月13日
(写真1)会談する安倍総理大臣 1 会談する安倍総理大臣 (イラン最高指導者事務所提供)
(写真2)会談する安倍総理大臣 2 会談する安倍総理大臣 (イラン最高指導者事務所提供)
 本13日,10時(現地時間)から約50分間,イラン・イスラム共和国を訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は,ハメネイ最高指導者(Ayatollah Seyed Ali Khamenei, Supreme Leader of the Islamic Republic of Iran)と最高指導者事務所において会談を行ったところ,概要以下のとおりです。
 
1 冒頭,安倍総理から,ハメネイ最高指導者にお会いでき嬉しく思う,1983年に父の安倍晋太郎が外相としてイランを訪問した際には,当時大統領を務められていたハメネイ最高指導者にも表敬した旨述べました。これに対し,ハメネイ最高指導者から,安倍総理のイラン訪問を歓迎する旨発言がありました。

2 その後,安倍総理から,ハメネイ最高指導者に対し,軍事衝突は誰も望んでおらず,現在の緊張の高まりを懸念していることを伝え,また,安倍総理から,日本は核合意を一貫して支持しており,イランがIAEAとの協力を継続していることを評価し,イランが引き続き核合意の履行継続を期待している旨述べ,イランは地域の大国であり,中東の安定化に向け建設的な役割を果たすよう要請しました。ハメネイ最高指導者からは,平和への信念を伺うことができ,また,核兵器は保有も製造も使用もしない,その意図はない,すべきではない旨の発言がありました。
 
3 日本のエネルギー安全保障上,中東地域は死活的に重要であり,イランは同地域の安定の要です。中東地域における緊張が日増しに高まっている中で,安倍総理から,直接,ハメネイ最高指導者に対し,緊張緩和と情勢の安定化を意を尽くして働きかけることができ,地域の緊張緩和に向けて,時宜を得た有意義な会談となりました。

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