イラン・イスラム共和国

平成27年10月14日
10月12日現地時間午後15時(日本時間午後20時30分)から約1時間,イランを訪問中の岸田文雄外務大臣は同行企業の各社代表者とともに,ザンギャネ石油大臣と会談を行ったところ概要以下のとおりです(日本側からは,小林駐イラン大使,上村中東アフリカ局長他が同席)。

1 冒頭,岸田大臣から,イランの核問題に関する最終合意に対する歓迎の意を表した上で,日本企業が本格的にイランとの経済活動を開始するには,包括的共同作業計画が履行の日を迎え,制裁が解除される必要があるとしつつ,日本政府としては,イランとの経済関係の飛躍的拡大を進める決意であると述べました。

2 その後,同行の同行企業の各社代表者から挨拶及び発言がありました。これを受けて,ザンギャネ石油大臣から,日本企業がイランに対し関心を有していることに感謝するとした上で,日本の石油とガスの輸入量を制裁前の水準に戻すこと及び,石油,エネルギー分野における日本企業の投資,また,エネルギーの効率化,省エネ分野における日本の経験の活用といった要望が示されました。

3 これに対し,岸田大臣から,イランのエネルギー資源は日本にとって非常に重要であり,イランの石油,天然ガス分野の潜在力の高さはよく理解しているとしつつ,具体的なプロジェクトへの参画については,まずは包括的共同作業計画が着実に履行され,制裁が解除されることが重要であると述べました。

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