イラン・イスラム共和国

平成28年9月5日
アラグチ法律・国際問題担当外務次官との会談
ボルジェルディ国会安保外交委員長との会談

 9月3日,薗浦外務副大臣はイラン・イスラム共和国を訪問し,アラグチ法律・国際問題担当外務次官(H.E. Dr. Seyyed Abbas ARAGHCHI, Deputy Minister of Foreign Affairs for legal and international Affairs)及びボルジェルディ国家安保外交委員長(H.E. Mr. Ala’eddin BORUJERDI, Head of Majles National Security & Foreign Policy Commission)とそれぞれ会談したところ,概要は以下のとおりです。

1 アラグチ法律・国際問題担当外務次官との会談(3日10時00分から約1時間)

  • (1)薗浦外務副大臣は,核合意が継続的に履行されていることを評価するとともに,引き続き着実な履行に向けて協力していきたいと述べました。その上で,ファイナンス・ファシリティ設定や各種ODAの活用など,経済関係を始めとする二国間関係に向けた我が国の取組について説明し,双方は,さらなる経済関係の拡大に向けてお互いに協力していくことで一致しました。
  • (2)また,双方は,中東及び東アジアの地域情勢について議論を行い,薗浦外務副大臣から日本の立場を説明したのに対し,アラグチ外務次官は,日本の立場に理解を示しました。
  • (3)最後に,アラグチ外務次官から,改めて安倍総理大臣のイラン訪問を招請したいと述べました。

2 ボルジェルディ国会安保外交委員長との会談(3日15時00分から約1時間)

  • (1)薗浦外務副大臣はボルジェルディ国会安保外交委員長に対して,本年2月に岸田外務大臣とザリーフ外務大臣との間で署名された日・イラン投資協定のイラン側国会における早期の承認への協力を求めたのに対し,ボルジェルディ委員長からは,核合意成立後の二国間関係強化のために,早期の承認に向けて努力する旨発言がありました。また,環境,麻薬対策や医療分野における協力について意見交換を行いました。
  • (2)双方は,アフガニスタン,シリア,トルコ等中東及び東アジア地域情勢について議論し,薗浦外務副大臣から,地域の諸問題の解決に向けて,地域大国であるイランが一層建設的な役割を果たすことを期待すると述べました。

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