チュニジア共和国

令和2年12月9日
国務長官による出迎え
国務長官との会談

 チュニジア共和国を訪問中の茂木敏充外務大臣は、現地時間12月9日午前10時38分(日本時間同日午後6時38分)から約50分間、アリー・ナフティ・チュニジア共和国外務・移民・在外チュニジア人大臣付国務長官(H.E. Mr. Ali NAFTI, Secretary of State to the Minister of Foreign Affairs, Migration and Tunisians Abroad of the Republic of Tunisia)と会談を行い、その後ワーキングランチを行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1.  冒頭、茂木大臣から、外務大臣就任後初めてのアフリカ訪問地としてチュニジアを訪問し、自身も15年ぶりの訪問であり感慨深いと述べた上で、今次訪問を契機に良好な両国関係を更なる高みに引き上げたい旨述べました。これに対して、ナフティ国務長官から、茂木大臣のチュニジア訪問を歓迎した上で、伝統的な友好国である日本との連携を一層発展させたい旨述べました。
  2.  茂木大臣から、日・チュニジア間では、活発な要人往来や対話を通じて幅広い分野での協力が進展しており、2022年にチュニジアで開催されるTICAD8に向けて、経済分野を含め二国間の協力を深化させていきたい旨述べました。これに対し、ナフティ国務長官から、チュニジアの発展のため日本がこれまで行ってきた協力に対して謝意を表明するとともに、TICAD8の開催を見据え、特に経済・ビジネス関係の発展に期待している旨述べました。
  3.  茂木大臣から、TICAD8の成功に不可欠となるチュニジア政府の全面的な協力を要請した上で、双方は、医療・保健分野、ビジネス促進等の重要な課題に取り組みつつ、TICAD8の成功に向けて緊密に連携していくことで一致しました。また、茂木大臣から「自由で開かれたインド太平洋」の重要性について述べたのに対し、ナフティ国務長官からは、この考えの重要性を共有する旨の発言がありました。
  4.  双方は、リビア情勢、中東和平、北朝鮮、東シナ海及び南シナ海等の地域情勢についても意見交換を行い、連携を強化していくことで一致しました。また、茂木大臣から、拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を求め、ナフティ国務長官から支持を得ました。

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