シリア・アラブ共和国
シリア及び地域の将来の支援に関する第5回ブリュッセル会合(ブリュッセルV)の開催
令和3年3月31日

3月30日、EU及び国連による共催で「シリア及び地域の将来の支援に関する第5回ブリュッセル会合(Supporting the future of Syria and the region、 Brussels V Conference、 2021 )」がテレビ会議形式で開催され、我が国からは、鷲尾英一郎外務副大臣がビデオステートメントで参加したところ、会合の概要は以下のとおり。
1 会合の経緯と概要
(1)本件会合は、シリア危機が長期化する中、国際社会によるシリアの人々及び周辺国・地域に対する継続的な支援を確保し、シリア危機の政治的解決への支持を再確認することを目指して開催された。
(2)本会合には78の国・機関(52カ国、9の地域機関及び国際開発金融機関、17の国連・専門機関)が出席した。(参加者リスト(PDF)
)
(3)本会合では,昨年の第4回ブリュッセル会合において各国から表明された支援の履行状況が確認され,本年又は複数年にわたる支援を含めた新たな支援表明が行われた。最終的なプレッジ総額は,2021年分が約44億ドル,2022年以降の複数年分として約20億ドルとなった。これ以外にも,国際金融機関やドナーから約70億ドルの借款供与が表明された。(各国プレッジ詳細(PDF)
)
(4)我が国から参加した鷲尾英一郎外務副大臣は、ビデオステートメント(日本語(PDF)
/ 英語(PDF)
)において、シリア危機が10周年を迎える中、シリアの人々を決して現在の不安定な状況に置き去りにしてはならない旨指摘し、シリア危機の政治的解決や人道状況の改善に向けた日本の決意を改めて表明した。また、シリア及び周辺国に対する2021年中の追加支援として約2億ドルの新規拠出を決定した旨等を述べた(我が国の対シリア支援概要(日本語(PDF)
/ 英語(PDF)
)。
(5)なお,2021年の新規支援額としては、我が国は、ドイツ(11.2億ドル)、欧州委員会(6.6億ドル)、米国(5.9億ドル)、英国(2.8億ドル)、カナダ(2.6億ドル)に次いで第6位であった
(2)本会合には78の国・機関(52カ国、9の地域機関及び国際開発金融機関、17の国連・専門機関)が出席した。(参加者リスト(PDF)

(3)本会合では,昨年の第4回ブリュッセル会合において各国から表明された支援の履行状況が確認され,本年又は複数年にわたる支援を含めた新たな支援表明が行われた。最終的なプレッジ総額は,2021年分が約44億ドル,2022年以降の複数年分として約20億ドルとなった。これ以外にも,国際金融機関やドナーから約70億ドルの借款供与が表明された。(各国プレッジ詳細(PDF)

(4)我が国から参加した鷲尾英一郎外務副大臣は、ビデオステートメント(日本語(PDF)




(5)なお,2021年の新規支援額としては、我が国は、ドイツ(11.2億ドル)、欧州委員会(6.6億ドル)、米国(5.9億ドル)、英国(2.8億ドル)、カナダ(2.6億ドル)に次いで第6位であった
2 会合の評価
(1)今回の会合では、シリア危機の長期化や新型コロナウイルス感染症の感染拡大等に伴う経済・社会状況の悪化によって人道支援ニーズが多様化している現状を踏まえて、国際社会として、保健・衛生分野、教育、女性・ジェンダー等の分野での支援や、生計支援、コミュニティのレジリエンス強化に資する支援等を通じて、より柔軟に対応していく必要性が確認された。
(2)多くの出席者が,人道アクセスの確保の観点から,クロスボーダー人道支援に係る安保理決議第2533号の延長の重要性を強調した他,シリア難民を受け入れる周辺国のホスト・コミュニティへの継続的な支援の必要性が確認された。
(3)また、各国から、国連安保理決議第2254号を始めとする関連の国連決議に沿ったシリア危機の政治的解決の重要性が繰り返し指摘され、国際社会としてシリア危機の解決に向けて引き続き外交的な関与と支援を継続するとのコミットメントが示された。
(2)多くの出席者が,人道アクセスの確保の観点から,クロスボーダー人道支援に係る安保理決議第2533号の延長の重要性を強調した他,シリア難民を受け入れる周辺国のホスト・コミュニティへの継続的な支援の必要性が確認された。
(3)また、各国から、国連安保理決議第2254号を始めとする関連の国連決議に沿ったシリア危機の政治的解決の重要性が繰り返し指摘され、国際社会としてシリア危機の解決に向けて引き続き外交的な関与と支援を継続するとのコミットメントが示された。