アフリカ

平成28年8月23日
 滝沢求外務大臣政務官は,8月18日から22日,モロッコ及びエジプトを訪問し,両国の首脳を含む政府関係者等との会談を行い、アフリカで初の開催となる第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)の成功に向けた協力をはじめ、二国間関係の強化の方策について意見交換を行ったところ,概要は以下のとおりです。

モロッコ

ブーアイダ大臣への表敬

(写真1)

 19日午前,滝沢政務官は,ムバルカ・ブーアイダ・モロッコ外務・協力大臣付特命大臣(H.E.Ms.Mbarka Bouaida, Minister Delegate to the Minister of Foreign Affairs and Cooperation of the Kingdom of Morocco)を表敬し,総理親書を手交しました。
 滝沢政務官は,初のアフリカ開催となるTICAD VIを成功に導きたい,モロッコ首脳のプレゼンスは会議の成功に決定的に重要,また,外交関係樹立60周年を迎えた二国間の幅広い協力関係を更に強化する好機ともなると述べました。
また,本年5月の日アラブ経済フォーラムの開催国としてのモロッコの尽力に感謝を述べるとともに,本年11月にモロッコで開催予定のCOP22について,両国の協力関係を確認しました。
 これに対し,ブーアイダ大臣は,日・モロッコ両国は,アフリカの開発問題に取り組むという共通の価値観を有しており,TICAD VIの成功に向けて協力したい,また,両国間ではこれまで極めて友好的な関係が築かれているところ,政治・経済・文化面での協力関係を深化させたいと述べました。

エジプト

1 エルシーシ大統領への表敬

(写真2)

 21日正午,滝沢政務官は,エルシーシ・エジプト大統領(H.E.Mr.Abdel-Fattah El-Sisi, President of the Arab Republic of Egypt)を表敬し,総理親書を手交しました。
滝沢政務官とエルシーシ大統領は,初のアフリカ開催となるTICAD VIを成功に導くために協力していくことを確認しました。また,滝沢政務官から,TICAD VIは日・エジプト間の幅広い協力関係を更に強化する好機ともなると述べました。
 また,滝沢政務官は,本年2月のエルシーシ大統領の訪日は,両国関係を飛躍的に強化させる上で実り多いものだった,両国首脳間で立ち上げたエジプト・日本教育パートナーシップ(EJEP)をはじめ,その成果のフォローアップを着実に進めていきたいと発言しました。
 これに対し,エルシーシ大統領は,日本とは教育のみならず,全ての分野での協力を進めたい,教育分野については,日本式教育を実施する学校をエジプト国内に建設したい,経済分野では,石炭火力発電等のエネルギー分野における協力を期待していると述べました。また,エジプトの全ての観光地は治安対策が万全であり,沢山の日本人観光客が来訪されることを期待すると発言がありました。

2 イスマイール首相への表敬

(写真3)

 21日午後,滝沢政務官は,イスマイール・エジプト首相(H.E. Eng. Sherif Ismail, Prime Minister of the Arab Republic of Egypt)を表敬しました。
 滝沢政務官は,安倍総理からエルシーシ大統領への親書に触れつつ,改めてTICAD VIを成功に導くために協力を要請しました。また,最近の日本とエジプトとの合弁企業による石油化学プラントの完成は両国の関係深化を象徴する事業であり,今後,資源,インフラをはじめ経済関係を強化したいと述べました。更に,エルシーシ大統領が重視している教育をはじめ,全ての分野で協力を強化していきたいと発言しました。
 これに対し,イスマイール首相は,現在のエジプトは安定を享受し,政治面でも一連の選挙が終わり,国家機構を備えるに至っている,政府は経済改革とともに,日本をはじめとする外国からの投資誘致に取り組んでいると発言がありました。また,日本は長年にわたるエジプトの支援国であり,教育に加え,工業,電力等あらゆる分野における日本の経験から利益を得ていきたい,日本からの投資を強く期待していると述べました。

3 大エジプト博物館視察

(写真4)
(写真5)

 21日午前,滝沢政務官は日本が円借款を供与している大エジプト博物館(GEM)の建設現場を視察しました。


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