モロッコ王国
日・モロッコ首脳会談
令和4年9月28日


9月28日、午前8時35分から約15分間、岸田文雄内閣総理大臣は、故安倍晋三国葬儀に参列するため訪日中のアズィーズ・アハヌーシュ・モロッコ王国首相(H. E. Mr. Aziz Akhannouch, Head of Government of the Kingdom of Morocco)と首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、岸田総理大臣から、国葬儀への参列に謝意を示すとともに、両国は皇室・王室の友好関係を基礎として長年良好な関係にあり、アハヌーシュ首相と協力して二国間関係を一層強化したい旨述べました。これに対し、アハヌーシュ首相は、安倍元総理大臣の逝去に対し、心から哀悼の意を表する旨述べた上で、両国が長年築いてきた幅広い分野における協力関係を一層強化していきたい旨述べました。
- 岸田総理大臣から、日本企業のモロッコ進出促進のため、アハヌーシュ首相の協力を得たい旨述べたところ、アハヌーシュ首相からは、日本企業はモロッコ経済に大きく貢献しており、更なる投資に期待しており、モロッコ政府としても後押ししていきたいとの発言がありました。
- アハヌーシュ首相からTICAD8へのモロッコ不参加について言及があったのを受け、岸田総理大臣は、モロッコのTICAD8不参加は残念であった旨述べ、今後のTICADプロセスを含め、連携していくことをアハヌーシュ首相と確認しました。
- 両首脳は、国際的な課題についても意見交換を行い、ロシアによるウクライナ侵略やそれに起因する食料安全保障上のリスクへの対応、不透明・不公正な開発金融への対応において、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。また、岸田総理大臣から、モロッコのリン酸アンモニウムは肥料の安定供給にとり重要であり、モロッコの建設的な対応に期待している旨述べ、アハヌーシュ首相からは、安定供給に協力したいとの発言がありました。