モロッコ王国
武藤外務副大臣のモロッコ訪問(結果)
平成28年5月13日


武藤容治外務副大臣は5月3日から5日にかけて,モロッコを訪問したところ,訪問の概要は以下のとおりです。
1 第4回日本・アラブ経済フォーラムへの出席(5月4日)
- (1)5月4日,武藤副大臣はカサブランカで開催された第4回日本・アラブ経済フォーラムに出席し,開会式・閉会式の他,閣僚級昼食会や共同記者発表に参加しました。
- (2)開会式典では,アラブ地域の安定実現における経済発展の必要性を指摘するとともに,今次フォーラムを通じた日・アラブ間の経済関係強化が,アラブ諸国の産業多様化への貢献を通じて経済発展を促し,政治・社会的な安定につながることへの期待を表明しました。
- (3)閉会式典では,日本とアラブ諸国間の投資協定締結に向けた交渉の促進など,共同声明に盛り込まれた具体的な内容に触れ,同声明が今後の日・アラブ経済関係にとって重要な指針となることへの期待を表明しつつ,次回フォーラムが2018年に東京において開催されることへの期待を表明しました。
- (4)この他,ムバルカ・ブーアイダ・モロッコ外務・協力大臣付特命大臣と電話会談を行い,またフォーラムに出席した,カマール・イスマイール・スーダン外務担当国務大臣とも会談を行いました。
2 モロッコ政府要人との会談(5月5日)
武藤副大臣は5月5日,ラバトでアブドゥリラ・ベンキラン・モロッコ首相及びサラフッディン・メズアール同外務・協力大臣とそれぞれ会談を行いました。
(参考)日本・アラブ経済フォーラム
- 日本・アラブ双方の政府及び経済界から多数且つハイレベルの参加を得て,貿易,投資,エネルギー,科学技術,人的資源開発などの幅広い分野での協力を通じた,日本とアラブ諸国との経済関係の強化を目的とするもの。第1回フォーラムは2009年12月に東京,第2回フォーラムは2010年12月にチュニス(チュニジア)、第3回フォーラムは2013年12月に東京において開催。
- 第4回フォーラムは,5月4日~5日の2日間,モロッコのカサブランカにおいて,我が国(外務省,経済産業省)及びアラブ連盟共催の下,日本側は林経済産業大臣及び武藤外務副大臣,アラブ側はトワイジリ・アラブ連盟事務総長補佐官及びエル・アラミ・モロッコ商工業・投資・デジタル経済大臣など,日本及びアラブ連盟加盟国(21カ国・1機関)の官民双方から800名(日本側260名、アラブ側540名)の参加を得て開催。
- 5月4日は閣僚級会合(テーマは(1) 経済関係の多角化,(2) モロッコにおける投資機会,(3) エネルギー,環境,インフラ)を実施。5月5日は民間企業主体のテーマ別ワークショップを開催。4日の閉会式において,日・アラブ間の共同声明案「カサブランカ宣言」が採択。
(英文全文(PDF)
/和文骨子(PDF)
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