外務副大臣・外務大臣政務官

平成26年1月29日

 牧野外務大臣政務官は、1月16日から17日にかけて、レバノンを訪問し、同国政府要人と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

1 会談相手

 スレイマン大統領、ベッリ国会議長、ミーカーティー職務執行政府首相、ラフミー外務大臣代行、ジャーベル国会議員(レバノン・日本友好議員連盟会長)

2 背景、訪問目的

 我が国とレバノンは伝統的に良好な関係を有している。レバノンは、シリア周辺国の中で最大のシリア難民受け入れ国(平成26年1月末現在、約89万人)であり、シリア難民の大量流入のために政治、経済、社会、治安上の困難に直面している。一方、昨年3月にミーカーティー内閣が総辞職した後、現在まで新内閣は組閣されておらず、国内政治が膠着している。
 今回の牧野政務官のレバノン訪問は、我が国政府要人としては3年ぶりであり、上記のような難局に直面するレバノンの政府要人に対し、シリア難民問題に関するレバノンへの支援の意図を表明するとともに、レバノン情勢の安定と二国間関係の更なる進展について意見交換を行うことを目的とした。

3 概要

 牧野政務官よりレバノン政府要人に対し、我が国政府はレバノンが直面しているシリア難民流入に関する重い負担を十分に認識しており、現在シリア難民問題対策としてレバノンに総額約2,000万ドルの追加支援を準備している旨述べた。また、レバノン情勢及び二国間関係について、同政務官より、我が国は、レバノン情勢安定のためのレバノンの国際・地域情勢への不関与政策を支持している、新内閣ができるだけ早く組閣されることでレバノンの政治・治安情勢が安定し、日本企業の進出しやすい環境が整うことを期待している旨述べた。
 以上に対し、レバノン政府要人からは、我が国の対レバノン支援に対する謝意表明やレバノンが直面しているシリア情勢に起因する様々な問題についての説明があり、我が国には今後更なる支援や日本企業の進出を期待している、両国の経済関係を一層発展させたい旨述べた。


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