ヨルダン

(サファディ外相及びムルキー首相との会談・表敬)

平成29年12月26日

 本26日,ヨルダンを訪問した河野太郎外務大臣は,アイマン・サファディ・ヨルダン・ハシェミット王国外務・移民大臣(H.E.Mr.Ayman Safadi, Minister of Foreign Affairs and Expatriates of the Hashemite Kingdom of Jordan)及びムルキー首相兼国防大臣(Dr. Hani Al-Mulki, Prime Minister and Minister of Defense, the Hashemite Kingdom of Jordan)とそれぞれ会談・表敬を行ったところ,概要は以下のとおりです。(以下の時間付けはヨルダン時間)

1 サファディ外務・移民大臣との会談(15時から15分間)

サファディ外務・移民大臣との会談 (ヨルダン外務省提供)
サファディ外務・移民大臣との会談 (ヨルダン外務省提供)
  • (1)冒頭,サファディ外相から,ヨルダンへの再度の訪問を歓迎する,日本のこれまでの支援に感謝する,日本はこの地域において果たすべき役割があり,日本の関与を歓迎する旨の発言がありました。
  • (2)これに対し,河野大臣は,ヨルダンが多くのシリア難民を受け入れ,就労や教育面を含め,寛大な対応をとっていることを高く評価する,そうしたヨルダンを支援していくことは日本の役割である旨を述べました。
  • (3)その後,両者は中東和平問題について意見交換を行いました。河野大臣からは,二国家解決を支持している,エルサレムへの大使館移転は考えていない,といった日本の基本的立場を述べました。サファディ外相からは,エルサレムに関する米国の発表によって複雑な状況が生起しているが,米の役割は重要であり,和平プロセスを何らかの形で再開させるべく関係国と連携していきたい,日本は重要なパートナーであり,日本とも良く連携していきたい旨述べました。
  • (4)また,両者は,北朝鮮問題についても意見交換を行いました。

2 ムルキー首相兼国防大臣への表敬(15時40分から20分間)

ムルキー首相兼国防大臣への表敬
ムルキー首相兼国防大臣への表敬
  • (1)冒頭,ムルキー首相からは,日本が人道面や経済面を中心に世界で果たしている役割を高く評価しており,日本はヨルダンにとって重要な国である旨の発言がありました。
  • (2)これに対し,河野大臣は,シリア難民にかかるヨルダンの対応を評価しており,日本として可能な支援を今後とも行っていく旨を述べ,日本による新たな支援(シリア難民及びホストコミュニティの支援,1740万ドル相当)について説明しました。ムルキー首相からは,日本の支援に対する深い謝意の表明がありました。
  • (3)その後,両者は中東和平問題について意見交換を行いました。河野大臣から,日本の基本的立場を改めて説明したのに対し,ムルキー首相からは,エルサレムに関する米国の発表によって複雑な状況が生起しているが,ヨルダンとしては穏健な対応を望んでおり,そうなるよう関係国と連携しながら努力をしている,日本とも良く連携していきたい旨の発言がありました。また,両者は,「平和と繁栄の回廊」構想についても更に協力していくことを確認しました。
  • (4)また,ムルキー首相からはヨルダンの経済改革についても説明がありました。

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