エジプト・アラブ共和国
中谷外務大臣政務官のエジプト訪問(結果)
令和元年12月18日
12月9日から13日まで,中谷真一外務大臣政務官は,エジプト・アラブ共和国を訪問したところ,概要は以下のとおりです。
- 1 エジプト要人との会談
- 2 持続可能な平和と開発に関するアスワン・フォーラム出席
- 3 アスワン・フォーラムに参加した第三国要人への表敬・会談
- 4 多国籍部隊・監視団(MFO)に派遣されている自衛隊員との会談
- 5 開発協力案件の視察等
- 6 その他
1 エジプト要人との会談

12月11日,中谷政務官は,シュクリ・エジプト外務大臣を表敬しました。中谷政務官から,アスワン・フォーラムへの招待に謝意を表し,「アフリカの持続可能な平和と開発に向けたエジプトの努力をサポートする」旨述べるとともに,「大エジプト博物館(GEM)や,エジプト日本学校(EJS)を始めとする日本式教育の導入に対する日本の支援を継続していく」旨述べました。
これに対し,シュクリ外務大臣から,日本からエジプトへの様々な支援に対する謝意を表するとともに,日本企業による一層の投資に対する期待や日本の教育への信頼について触れつつ,「日・エジプト間の国際的な協力を引き続き大切にしていきたい」旨述べました。
これに対し,シュクリ外務大臣から,日本からエジプトへの様々な支援に対する謝意を表するとともに,日本企業による一層の投資に対する期待や日本の教育への信頼について触れつつ,「日・エジプト間の国際的な協力を引き続き大切にしていきたい」旨述べました。
2 持続可能な平和と開発に関するアスワン・フォーラム出席

12月11から12日,中谷政務官は,第一回目の開催となるアスワン・フォーラムに出席しました。12日,中谷政務官は,クラス・トーゴ共和国首相,ムーサ元アラブ連盟事務総長,ビルタ・ルワンダ外務・国際協力大臣等が出席するセッションに出席しました。中谷政務官は,モデレーターの質問に答える形で,日本が開始したアフリカ開発会議(TICAD)を紹介の上,「TICADはアフリカ諸国のオーナーシップ及び国際社会によるパートナーシップを重視している」旨述べました。
また,中谷政務官は,本年8月に開催されたTICAD7において安倍総理が提唱した「アフリカの平和と安定に向けた新たなアプローチ(NAPSA)」を紹介し,アフリカの平和と安定に向けた日本の具体的な取組をアピールするとともに,これらの取組は,アフリカ連合(AU)の「アジェンダ2063」の旗艦プロジェクトである「2020年までの紛争終結」にも貢献しうるものである旨説明しました(英語(PDF)
/ 仮訳骨子(PDF)
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また,中谷政務官は,本年8月に開催されたTICAD7において安倍総理が提唱した「アフリカの平和と安定に向けた新たなアプローチ(NAPSA)」を紹介し,アフリカの平和と安定に向けた日本の具体的な取組をアピールするとともに,これらの取組は,アフリカ連合(AU)の「アジェンダ2063」の旗艦プロジェクトである「2020年までの紛争終結」にも貢献しうるものである旨説明しました(英語(PDF)


3 アスワン・フォーラムに参加した第三国要人への表敬・会談
(1)ジブチ高等教育・研究大臣との会談

12月11日,中谷政務官は,アスワン・フォーラムに参加したナビル・ジブチ高等教育・研究大臣と会談しました。冒頭,中谷政務官から,11月にジブチで発生した豪雨・洪水被害についてお見舞いの言葉を述べるとともに早期復旧を祈念し,「日本からは迅速に緊急援助物資を供与し,ジブチに派遣されている自衛隊部隊が排水・清掃作業や物資の移送を実施した,自衛隊による海賊対処行動を通じ,日本はジブチ周辺海域の海上交通の安全や地域の平和と安定に貢献している」旨述べました。
これに対し,ナビル大臣から,「日本はジブチにとって特別な国であり,洪水被害に対する支援は素晴らしく,ジブチ国民は大変感謝している,自衛隊はジブチにおいて国民から多くの尊敬を集めている」旨述べました。
これに対し,ナビル大臣から,「日本はジブチにとって特別な国であり,洪水被害に対する支援は素晴らしく,ジブチ国民は大変感謝している,自衛隊はジブチにおいて国民から多くの尊敬を集めている」旨述べました。
(2)南スーダン副大統領への表敬

12月12日,中谷政務官は,アスワン・フォーラムに参加したイッガ・南スーダン副大統領を表敬しました。冒頭,中谷政務官から「日・南スーダン関係は良好であり,更に発展させていきたい,最近要人往来が活発化しており,二国間関係の強化につながることは喜ばしい」旨述べました。これに対し,イッガ副大統領から,「アスワンで会談が実現するとは思わなかった,日本は南スーダンにとって古い友人であり,家族のような関係を続けていきたい」旨述べました。
4 多国籍部隊・監視団(MFO)に派遣されている自衛隊員との会談

12月10日,カイロ市内において,中谷政務官はMFOの司令部要員として派遣されている自衛隊員と会談しました。中谷政務官は,同隊員からMFO司令部での勤務の様子等について説明を受けるとともに,自衛隊員を激励しました。
5 開発協力案件の視察等
(1) エジプト日本学校(EJS)の視察

12月10日,中谷政務官は,日本の支援により日本式教育が実施されている,カイロ市内のEJSの一校を訪問しました。
視察先の小学校では,児童の日々の生活における自主性を育むことを目的とした「特別活動」を取り入れており,そうした現場での教育について関係者と意見交換を行うとともに,授業や石鹸による手洗いを推進している様子を視察しました。
視察先の小学校では,児童の日々の生活における自主性を育むことを目的とした「特別活動」を取り入れており,そうした現場での教育について関係者と意見交換を行うとともに,授業や石鹸による手洗いを推進している様子を視察しました。
(2) 大エジプト博物館(GEM)の視察

12月10日,中谷政務官は,日本の支援により建設中のGEMを訪問しました。同博物館では,手狭なエジプト考古学博物館から展示物を移転・展示する予定で,2020年10月の開館を予定しており,中谷政務官は,日本の技術協力支援を行っている保存修復センターでの出土品の修復の様子やGEMの建設現場を視察するとともに,GEMの開館に向けた課題等について,関係者と意見交換を行いました。
6 その他
中谷政務官は,エジプトで日本企業関係者や国連邦人職員と意見交換を行いました。日本企業関係者との間では,エジプトで企業活動や投資を行うに当たっての様々な課題等について意見交換を行いました。また,国連邦人職員との間では,エジプトを含む中東地域における難民支援の現状等について意見交換を行いました。