中東
日・エジプト首脳会談(概要)
平成26年9月24日
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)
9月23日(火曜日)午後5時(日本時間24日午前6時)から約30分間,国連総会出席のためニューヨークを訪問中の安倍晋三総理大臣は,エルシーシ・エジプト大統領との間で日・エジプト首脳会談を行ったところ,概要は以下の通りです。
- 安倍総理からエルシーシ大統領に対し,ガザ,シリア,イラク情勢が危機的な状況を迎える中,地域の大国であるエジプトの安定と発展は地域全体の鍵であり,日本は,民主的社会の形成と進展,社会・経済の安定に向けたエジプトの取組をさらに積極的に支援をしていく,特に,深刻な電力事情をふまえて,新規円借款供与に関して前向きに検討を進めていきたい旨表明しました。
- これに対し,エルシーシ大統領は,日本とエジプトの関係は非常に良好であり,昨年の6月30日以降,エジプトは非常に困難な経過をたどってきたが,その中で日本は力強く支援してきてくれたことを評価する,これから更に,スエズ運河開発,再生エネルギー等の分野で,日本の支援と日本企業の投資が戻ってくることを期待したい旨述べました。
- また,安倍総理から,エジプトとの間で,政治,安全保障,経済,文化等様々な分野・レベルでの交流と協力関係を促進させたいとし,エルシーシ大統領の早期の訪日を招請するとともに,来年3月に仙台で開催される第3回国連防災世界会議への出席を要請しました。これに対し,エルシーシ大統領より,訪日への希望が表明されるとともに,安倍総理へのエジプト訪問の招請があり,特に,来年2月に予定されているエジプト支援国会合への出席要請がありました。
- 更に両首脳は,ISILの脅威に対する国際的な取組と努力,ガザ情勢等の中東情勢についても意見交換を行いました。