エジプト・アラブ共和国

令和3年8月16日
日・エジプト外相会談
日・エジプト共同記者会見

 エジプト・アラブ共和国を訪問中の茂木敏充外務大臣は、現地時間8月16日午後0時40分(日本時間8月16日午後7時40分)から80分間、サーメハ・シュクリ・エジプト・アラブ共和国外務大臣(H.E. Mr. Sameh Shoukry, Minister of Foreign Affairs of the Arab Republic of Egypt)との間で会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、茂木大臣から、2003年に外務副大臣として訪問して以来の訪問であり、地域大国として地域の安定に大きな役割を果たすエジプトと二国間関係や地域情勢について忌憚なく意見交換したい旨述べました。これに対して、シュクリ大臣から、茂木大臣のエジプト訪問を歓迎した上で、伝統的な友好国である日本との連携を一層発展させたい旨述べました。
  2. 茂木大臣から、大エジプト博物館やエジプト・日本教育パートナーシップ等の協力案件に加え、新型コロナ対策として、医療機材の供与、コロナ・ワクチンのためのコールドチェーン整備等に係る2,000万ドル以上の協力といった日本の取組に言及し、様々な分野における両国の協力を一層進展させるとの意欲を表明しました。また、茂木大臣から、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の実現に向けて、スエズ運河から紅海に至る地域の安定と繁栄のための協力に係る関係者の協議を立ち上げ、連携を深めていくことを呼びかけました。これに対し、シュクリ大臣から、エジプトの発展のため日本がこれまで行ってきた協力に対して謝意を表明した上で、法の支配に基づく国際秩序を重視しており、協議立ち上げに賛同する、スエズ運河における協力も含め両国間の意見交換を推進していきたい旨述べました。
  3. 双方は、中東和平、イラク情勢、リビア情勢等の中東情勢や2022年にチュニジアで開催予定のTICAD8に向けた協力について意見交換を行い、茂木大臣から、中東和平等におけるエジプトの取組を高く評価する旨述べました。また、双方は、中国、北朝鮮等の地域情勢についても意見交換を行い、その中で茂木大臣から、拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を求め、シュクリ大臣から支持を得ました。

エジプト・アラブ共和国へ戻る