ペルー共和国
日・ペルー外相会談
令和5年5月3日



ペルーを訪問中の林芳正外務大臣は、ヘルバシ・ペルー共和国外務大臣(H.E. Ms. Ana Gervasi,Minister of Foreign Affairs of the Republic of Peru)と、現地時間5月3日午前9時10分(日本時間3日午後11時10分)から約15分間少人数会合を行い、午前9時40分から約90分間、外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、林大臣から、外交関係樹立150周年を迎えた日本とペルーは、価値や原則を共有する重要な「戦略的パートナー」であり、政治、経済、文化など各方面にわたり、引き続き関係を強化していきたい旨述べました。これに対し、ヘルバシ大臣から、林大臣のペルー訪問に対する歓迎の意が表明され、今般の訪問をきっかけに様々な分野で両国関係を更に深化させたい旨述べました。また、新型コロナ対策支援を含む様々な日本の協力への謝意が表明されました。
- 林大臣から、租税条約、CPTPP等の条約・協定が活用され、両国の経済関係強化に寄与することを期待するとともに、来年のAPEC議長を務めるペルーを我が国として全面的に支援していく用意がある旨述べました。これに対し、ヘルバシ大臣から、両国にとり重要なイベントが毎年続く中で、2025年大阪・関西万博においても両国の経済関係を強化するとともにペルーをアピールしていきたい旨述べました。また、林大臣から、銅・亜鉛等のエネルギー移行に必要な鉱物資源の生産国としてのペルーの重要性が一層増大しており、我が国としても注目を高めている旨述べました。両大臣は、両国経済関係強化には大きなポテンシャルがあり、今後、資源、ICTを含む様々な分野において、官民で連携していくことについて一致しました。
- また、林大臣から、ペルーにおける今年1月以降の豪雨被害に対するお見舞いを述べ、日本として、同被害への支援や、ペルーにおけるベネズエラ避難民に対する支援、防災分野における支援等を実施してきている旨述べました。これに対し、ヘルバシ大臣から、ペルーの持続的・包括的成長のための日本による支援に対する感謝の意が表されました。
- 両大臣は、ウクライナ情勢、東アジア情勢、中南米情勢等についても意見交換を行い、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の実現に向けて協力していくことで一致しました。