ペルー共和国

平成29年11月10日
クチンスキー大統領と握手を交わす安倍総理大臣(写真提供:内閣広報室)
日・ペルー首脳会談(写真提供:内閣広報室)

現地時間11月10日9時19分から約20分間,APEC首脳会議出席のためベトナム・ダナンを訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は,ペドロ・パブロ・クチンスキー大統領(H.E. Mr. Pedro Pablo Kuczynski, President of the Republic of Peru) との間で首脳会談を行ったところ,概要以下のとおりです。

  1. 冒頭,安倍総理大臣から,昨年11月にクチンスキー大統領と首脳会談を行って以来,日本とペルーとの戦略的パートナーシップが着実に進展していることを歓迎する旨述べました。また,安倍総理から,来年1月から安保理非常任理事国を務めるペルーとの間で,北朝鮮問題を含む地域・国際場裡の課題解決に向けて協力を強化したい旨述べました。これに対し,クチンスキー大統領は,再会できて光栄である,総選挙での勝利をお祝いするとともに,ほぼ合意に至ったTPPについての総理のリーダーシップにもお祝い申し上げる旨述べました。
  2. また,安倍総理から,昨日のTPP閣僚会合で大筋合意に至ったことを歓迎したい,ペルーはTPPを推進していく上で重要なパートナーであるとして,早期発効に向け引き続き緊密に連携していきたい旨述べました。
  3. さらに,安倍総理大臣から,北朝鮮に関し,安保理決議の完全な履行を含め,あらゆる手段を通じた圧力を最大限まで高め,北朝鮮が非核化を前提とした対話のテーブルにつかざるを得ない状況に追い込むべきである旨発言するとともに,拉致問題への対話と協力を求めました。クチンスキー大統領からは,北朝鮮に対して強いメッセージを発するため,ペルーに駐在する北朝鮮「大使」を始めその「館員」を国外退去とする措置を講じている旨述べました。両首脳は,北朝鮮を含む地域・国際場裡の課題の解決に向けて,引き続き緊密に連携していくことで一致しました。
  4. 安倍総理大臣から,クチンスキー政権による経済開放路線を支持する,防災システムや交通インフラ分野で引き続き協力していきたいと述べるとともに,本年6月に外務当局間で政策協議を実施した旨発言しました。クチンスキー大統領は鉱業分野を始めとする日本企業のための投資環境の改善を重視している等述べました。両首脳は,2019年の「日ペルー交流年」に向けて,幅広い分野で交流を一層推進させ盛り上げていくことで一致しました。
  5. このほか,両首脳は国際場裏における協力や地域情勢について意見交換を行いました。
[参考] 「日ペルー交流年」 2016年11月の日ペルー首脳会談において,2019年の日本人のペルー移住120周年を「日ペルー交流年」として,両国の交流を拡大させていくことで一致。

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