エクアドル共和国

平成30年8月13日
日・エクアドル両国外相握手
日・エクアドル外相会談
日・エクアドル外相会談全体会合

 現地時間8月13日午前10時(日本時間8月14日午前0時)から約70分間,エクアドル共和国を訪問中の河野太郎外務大臣は,首都キトにて,ホセ・サムエル・バレンシア・アモーレス・エクアドル共和国外務大臣(H.E. Mr. José Samuel Valencia Amores, Minister for Foreign Affairs and Human Mobility of the Republic of Ecuador)との外相会談を実施し,その後交換公文(E/N)署名式,共同記者会見,バレンシア外務大臣主催昼食会に出席したところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭,河野外務大臣から,日本・エクアドル外交関係樹立100周年を迎える本年に,ようやく日本の外務大臣・閣僚として初のエクアドル訪問を実現できたが,今後一層両国間の交流を高めていく必要があると述べるとともに,本年エクアドル北部国境地域で発生した誘拐殺人や爆弾事案について,犠牲者に弔意を表明しました。これに対し,バレンシア大臣から,河野大臣のエクアドル初訪問を歓迎し,外交関係樹立100周年を機に,日本とより一層緊密に連携していきたい旨述べました。

2 河野大臣から,モレノ政権の開放的な政治・経済改革を支持するとともに,更なる日本企業の進出を期待する旨述べました。また,河野大臣は,情報通信(ICT)及び地上デジタルテレビ放送分野において官民で協力関係が着実に進展していることを歓迎し,今後のエクアドルの開発に,信頼性の高い日本企業の技術をぜひ活用頂きたい旨述べました。また,日本の協力を通じ,バナナやカカオ豆等の日本への輸出拡大を期待する旨述べました。さらに,河野大臣はまた,今般,日本政府はエクアドル政府に対し防災機材を供与するための無償資金協力を行う旨決定し,今後も防災分野での協力を続けたい旨述べました。これに対し,バレンシア外務大臣から日本の今般の協力に謝辞が述べられ,防災を始め,日本と様々な分野で協力していきたい,また今後より一層両国間の貿易・投資を拡大させていきたいと意欲を示しました。

3 両大臣は,国際場裡における協力についても意見交換を行いました。河野大臣から,バレンシア大臣の前任であるエスピノサ前外相が第73回国連総会議長に選出されたことに祝意を述べ,エクアドルとは,国連を始めとする国際場裡においても,安保理改革,軍縮・不拡散等様々な分野で連携を強化していくことを確認しました。さらに,ベネズエラ情勢や北朝鮮情勢などについても,有意義な意見交換を行い,緊密に連携していくことで一致しました。

交換公文署名式
記念切手発表会

4 会談後,両大臣は防災分野の協力に関するE/N署名,外交関係100周年記念切手発表会に出席し,双方で共同記者発表を行いました。


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