チリ共和国

令和5年11月13日
バン・クラベレン大臣と握手しながら記念撮影をする上川外務大臣
テーブルにつき、会談を行う、両外相の様子

 現地時間11月13日午後4時(日本時間14日午前9時)から約30分間、APEC閣僚会議に出席するため米国・サンフランシスコを訪問中の上川陽子外務大臣は、アルベルト・レオ・バン・クラベレン・ストルク・チリ共和国外務大臣(H.E. Mr. Alberto Leo van Klaveren Stork, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Chile)との間で外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、上川大臣から、外務大臣就任以前から、チリとの友好親善に力を入れてきたことに触れつつ、太平洋に面し、価値や原則を共有する重要な「戦略的パートナー」であるチリと連携していきたい旨述べました。これに対し、バン・クラベレン大臣から、上川大臣就任に祝意を表明するとともに、G7議長国として多忙な中お会いいただきうれしい、今後、日チリ間の長年の歴史と経済及び親善における活発な協力関係の更なる強化に共に取り組んでいきたい旨述べました。
  2. 両外相は、銅やリチウムを始めとする重要鉱物資源や水素・アンモニアといったクリーンエネルギー等の分野において、二国間の協力を深めていくことで一致しました。CPTPPのハイスタンダードを維持すべく緊密に連携していくことも確認しました。また、上川大臣から、ALPS処理水の海洋放出に関する理解を求め、バン・クラベレン大臣から、日本の立場及びIAEAの取組への理解が示されました。
  3. イスラエル・パレスチナ情勢に関し、上川大臣から、先般実施されたG7外相会合において、G7として、現在の危機、特にガザの人道状況を改善する必要性や、事態の沈静化、ガザの将来を含む中長期的な課題について関係国と共に議論していくこと等を強調した成果文書をまとめた点について述べた上で、両外相は、このような取組が重要であるという認識を共有しました。
  4. また、両外相は、イスラエル・パレスチナ情勢への対応がある中でも、ロシアのウクライナ侵略に対して、国際社会がロシアの侵略に断固として対応する必要がある点で一致し、本件について引き続き連携することを確認しました。さらに、公正かつ永続的な平和を実現すべく、両国がウクライナを外交面でも支援していくことで一致しました。
  5. さらに、本年の自衛隊練習艦隊のチリ寄港及び日本によるチリへの防衛駐在官の派遣等防衛面での協力や、ワイン及びサーモン等魚類等のチリ産品の日本市場における高い人気等についても、意見交換を行いました。

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