ブラジル連邦共和国
日・ブラジル外相会談
令和5年5月19日


5月19日、午後3時15分から約50分間、林芳正外務大臣は、G7広島サミットのアウトリーチ会合参加のため訪日中のマウロ・ヴィエイラ・ブラジル連邦共和国外務大臣(H.E. Mr. Mauro Vieira Minister of Foreign Affairs of the Federative Republic of Brazil)と外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、林大臣は、1月のブラジリアでの日・ブラジル外相対話に続きヴィエイラ大臣と再会でき嬉しい旨述べ、ヴィエイラ大臣からも同様の発言がありました。
- 両大臣は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を堅持するためには、国際社会全体で協力を進めていく必要があるとの点で一致しました。
- 両大臣は、両国間経済関係のポテンシャルは大きく、デジタルやグリーンの分野を含め、貿易・投資関係を強化していくことで一致しました。
- 林大臣は、ビジネス環境の観点から、ブラジルのOECD加盟プロセスの進展を歓迎しており、日本も引き続き貢献していく旨述べました。また、林大臣からは、日本企業の投資の活性化に資するブラジルの税制改革の進展に期待を示しました。
- 林大臣から、日本としてブラジルの保健医療セクター等を積極的に支援するため、300億円の円借款が近く実現される運びとなったことは喜ばしく、早期実施に向け引き続き連携したい旨伝えました。
- 林大臣は、ブラジルによる、2025年の国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)の開催国への立候補を歓迎する旨述べました。
- 両大臣は、ウクライナ情勢、東アジア情勢等について意見交換を行いました。また、両大臣は、共に国連安保理非常任理事国を務める両国で連携していくとともに、G4で結束して安保理改革を主導していくことで一致しました。