ブラジル連邦共和国
日・ブラジル外相会談
令和5年9月18日


現地時間9月18日午後6時(日本時間19日午前7時)から約30分間、国連総会に出席するため米国・ニューヨークを訪問中の上川陽子外務大臣は、マウロ・ヴィエイラ・ブラジル連邦共和国外務大臣(H.E. Mr. Mauro Vieira, Minister of Foreign Affairs of the Federative Republic of Brazil)との間で外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 両外相は、日本とブラジルが「戦略的グローバル・パートナー」として引き続き連携を強化するとともに、G7広島サミットからG20ニューデリー・サミットにつなげた成果を踏まえ、来年のG20リオデジャネイロ・サミットに向けて協力していくことを確認しました。
- 両外相は、今月末から両国間で一般旅券所持者に対する短期滞在査証の相互免除が実現することを歓迎するとともに、G20リオデジャネイロ・サミットが開催される来年、更には日・ブラジル外交関係樹立130周年にあたる再来年に向けて人的交流を活発化させていくことで一致しました。
- 両外相は、ブラジルが高いポテンシャルを持つ水素やバイオ燃料を含め、脱炭素・エネルギー分野での協力を強化していくことで一致しました。
- 両外相は、G7広島サミットにおいて、ブラジル始め招待国の首脳も交えて、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序や国連憲章の諸原則の重要性につき一致できたことを改めて確認しました。
- 両外相は、ウクライナにおける公正かつ永続的な平和が必要であり、その実現に向け協力していくことで一致しました。また、両外相は、安保理改革に関し、G4で連携して改革を主導していくことで一致しました。
- 8月末に開始したALPS処理水の海洋放出に関し、上川大臣から、今後も我が国はIAEAのレビューを受けつつ、科学的根拠に基づき、高い透明性をもって、国際社会に丁寧に説明していく旨説明し、ヴィエイラ大臣からは日本の取組を支持し、IAEAを信頼する旨の発言がありました。