ブラジル連邦共和国

平成28年2月2日
2月2日午前10時5分から約35分間,武藤容治外務副大臣は,訪日中のジョゼ・アルフレッド・グラッサ・リマ・ブラジル外務省第二政治担当副次官(H.E. Mr. José Alfredo Graça Lima, Undersecretary-General for Political Affairs II)の表敬を受けました。概要は以下の通りです。

1 冒頭武藤副大臣から,昨年の日ブラジル外交関係樹立120周年を機に二国間関係が更に緊密化したことを歓迎し,秋篠宮同妃両殿下のブラジル御訪問に際しての官民挙げた歓待に感謝を述べました。また,日本とブラジルは日系人を始めとした人的繋がり,民主主義や法の支配といった基本的価値を共有するパートナーであり,世界の安定のためにも,「戦略的グローバルパートナーシップ」のもとで協力関係を強化していきたい旨述べました。更に,表敬前に署名が行われた両国間の短期滞在数次査証に関する覚書に関し,二国間の交流促進に資するものとして歓迎しました。

2 これに対しグラッサ・リマ外務副次官は,近年の両国間におけるハイレベル交流を歓迎するとともに,安倍政権の進める経済政策を評価する旨述べ,またブラジルの経済・財政分野における取組を紹介した上で,アジアで最も伝統的なパートナーである日本とのパートナーシップの重要性に言及しました。また,オリンピック・パラリンピック・リオ大会に向け,日本を含む4か国に対し一時的な査証免除措置を導入することや,ブラジルのインフラ整備分野に対する日本からの投資を期待する旨述べました。

3 そのほか両者は,オリンピック・パラリンピック・リオ大会の経験の共有を始めとしたスポーツ分野の協力可能性を確認するとともに,世界経済が不透明な中で価値観を共有する両国が,農業・食料,天然資源から航空機等の先進産業まで,多様な分野で協力・交流を深める重要性について意見交換を行いました。

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