ボリビア多民族国
日・ボリビア外相会談
令和6年2月22日
現地時間2月22日午後3時40分(日本時間23日午前3時40分)から約60分間、G20外相会合に出席するためブラジル・リオデジャネイロを訪問中の上川陽子外務大臣は、セリンダ・ソサ・ルンダ・ボリビア多民族国外務大臣(H.E. Ms. Celinda SOSA Lunda, Minister of Foreign Affairs of the Plurinational State of Bolivia)との間で外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、上川大臣から、能登半島地震を受けてのボリビアからの連帯の表明に謝意を示すとともに、本年は、外交関係樹立110周年及び日本人のボリビア移住125周年を記念する年であり、これらの機運を活かし、ハイレベルの交流等を通じて、両国関係を強化していきたい旨述べました。
- これに対し、ソサ大臣から、両国の外交関係樹立110周年を歓迎するとともに、この機会に両国関係を強化していく意欲を上川大臣と共有する旨発言がありました。また、女性外相同士、女性の視点を大事にしながら、上川大臣と緊密に連携していきたい旨述べました。さらに、ソサ大臣から、日本によるボリビアへの開発協力への謝意が示されるとともに、日系社会を介した絆も大事にしたい、大阪・関西万博でも協力したい旨述べられました。
- 上川大臣から、高い技術を有する日本と、リチウムを始めとする資源が豊富なボリビアとの貿易・投資関係の強化を図りたい旨述べました。これに対し、ソサ大臣からも日本との経済関係強化及び輸出拡大を希望する旨述べられました。
- 上川大臣から、日本は長年にわたり、ボリビアの発展に向けた協力を行ってきていることに触れつつ、再生可能エネルギー分野における協力の進展も期待する旨述べるとともに、約1万人の日系人が、ボリビアの地域経済活性化に貢献し、両国の架け橋となってきた旨述べました。
- 両外相は、東アジア情勢、ロシアによるウクライナ侵略への対応、イスラ エル・パレスチナ情勢を含む地域・国際情勢への対応において、引き続き意 思疎通していくことを確認しました。また、上川大臣から、国際社会の平和 と安定、繁栄を実現する上で、日本は「女性・平和・安全保障(WPS)」 を力強く推進している旨述べるとともに、2月19日に開催した日・ウクラ イナ経済復興推進会議WPSセッションの結果に言及した上で、ネットワー クを拡げながら、ボリビアとも連携しつつ、国際的議論に貢献したい旨述べ ました。