ホンジュラス共和国

令和6年6月6日
セラヤ委員長と笑顔で握手する穂坂政務官
セラヤ委員長一行と穂坂政務官の記念撮影

 6月5日、穂坂外務大臣政務官は、外務省の招待により訪日中のエクトル・セラヤ・ホンジュラス大統領私設秘書官兼大洋間鉄道建設国家委員会委員長(H.E. Mr. Manuel Héctor ZELAYA Castro, Private Secretary of the President of Honduras, Executive President of the National Commission of Interoceanic Railway) を招いて、夕食会を交え意見交換を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、穂坂政務官は、本年1月の自身のホンジュラス訪問にも触れつつ、日本とホンジュラスは長きにわたり良好な友好関係を有する重要なパートナーであり、来年の日・ホンジュラス外交関係樹立90周年も契機として良好な両国関係を一層強化していきたい旨述べました。また、セラヤ委員長が主導する「ドライ・キャナル構想」(参考1)について、インフラ施設の視察なども予定されている今回の訪日プログラムが同構想実現に向けた一助となることを確信し、同委員長のリーダーシップに期待する旨述べ、日本としても支援の可能性を模索していく旨述べました。
  2. これに対し、セラヤ委員長から、防災、保健・医療、教育といった様々な分野における日本の協力への謝意を表明するとともに、「ドライ・キャナル構想」の実現は、沿道地域の経済活性化や雇用創出等にも寄与し、ホンジュラスだけでなく周辺国にも裨益するものであることから、後の政権も引き継ぐべき国家プロジェクトであり、そのためにも橋梁などの分野で高い技術を有する日本をはじめ、国際社会からの支援を得たいと述べ、日本の支援可能性に期待感を示しました。
  3. また、5月の岸田総理による「中南米政策スピーチ」の内容を高く評価するとともに、「道のり」の精神に則り、両国が今後も歩みを進め、将来への道を作っていくことを期待すると述べました。
  4. このほか、両者は日本が提唱する「中南米外交イニシアティブ」(参考2)における連携をはじめとする二国間関係、地域・国際情勢等について意見交換を行い、両国関係を益々発展させていくことで一致しました。
(参考1)ドライ・キャナル構想

 太平洋、大西洋の一方の側で船から荷下ろしされたコンテナ貨物等を陸路でもう一方の大洋側まで輸送し、再度船へ積み込む物流ルートを整備するための構想。パナマ運河を補完する国際物流ルートとして欧米各国の関心も高い。2023年10月、カストロ大統領は、本構想をベースとした「大洋間鉄道建設計画」を国家プロジェクトとして推進していく旨発表。


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