コスタリカ共和国
林内閣官房長官とブルネル・コスタリカ第一副大統領との昼食会
令和6年8月8日
8月8日、午後0時30分から約70分間、林芳正内閣官房長官は、来日中のエステファン・ブルネル・ネイビッグ・コスタリカ共和国第一副大統領(H.E.Mr. Stephan BRUNNER Neibig, First Vice-President of the Republic of Costa Rica)と昼食会を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、林官房長官から、ブルネル第一副大統領の来日を歓迎するとともに、今回、アルノルド・アンドレ・ティノコ・コスタリカ共和国外務・宗務大臣(H.E. Dr. Arnoldo ANDRÉ Tinoco, Minister of Foreign Affairs and Worship of the Republic of Costa Rica)、マヌエル・トバール貿易大臣(H.E. Dr. Manuel TOVAR, Minister of Foreign Trade)、パウラ・ボガンテス科学技術・通信大臣(H.E. Ms. Paula BOGANTES, Minister of Science, Innovation, Technology and Telecommunications)という重要閣僚が同行していることは、緊密かつ重要な両国関係の証左である旨述べました。また、日本とコスタリカが価値や原則を共有し、明年には両国の外交関係樹立90周年の節目を迎えることに触れ、今回の来日を両国関係の更なる発展の契機としたい旨述べました。
- また、林官房長官から、日本の対中南米外交方針を説明した上で、平和国家、環境先進国であり、また自由貿易を推進するコスタリカとの協力を重視している旨述べました。これに対して、ブルネル第一副大統領から、説明に感謝するとともに、日本との長年の友好・協力関係を重視しており、明年の外交関係樹立90周年を機に協力を深化させていきたい旨発言がありました。
- 加えて、林官房長官から、ルールに基づく自由で公正な経済秩序の維持・拡大が不可欠であり、経済的強靱性と経済安全保障の確保における協力強化が重要となっている、こうした中、OECD閣僚理事会の議長国のバトンを今年の日本から来年のコスタリカへ繋げることは心強く、経済安全保障上の課題等について緊密に連携したい旨、また、コスタリカが加入を目指しているCPTPPは、経済的意義に加え、自由で公正な国際経済秩序の維持・強化にも繋がる戦略的・外交的意義を有しており、日本としても非常に重視している旨述べました。これに対して、ブルネル第一副大統領から、価値と原則を共有する日本等の国の支援を心強く思っているとして、OECD閣僚理事会を成功に導くためにも現議長国である日本の引いた路線をしっかりと引き継ぎ緊密に連携していきたい旨、CPTPPへのコスタリカの早期の加入実現に向け、日本の協力を得たい旨発言がありました。また、デジタルインフラや投資についても緊密な意見交換を行いました。
- さらに、林官房長官から、今般、ブルネル第一副大統領が、チャベス大統領の名代として、広島の平和記念式典に出席したことに、日本政府及び国民を代表して謝意を表明し、両者は、「核兵器のない世界」という共通の目標に向け、意見交換を継続していくことで一致しました。
- この他、両者は、政治・経済分野での二国間・多国間での協力、地域・国際情勢等につき幅広い意見交換を行い、終始和やかな雰囲気で昼食会を終えました。