ジャマイカ

令和3年7月20日
茂木敏充外務大臣による、アンドリュー・マイケル・ホルネス首相への表敬の様子
日・ジャマイカ外相会談時の記念撮影の様子
日・ジャマイカ外相会談の様子

 ジャマイカを訪問中の茂木敏充外務大臣は、現地時間7月20日午前9時(日本時間同日午後11時)から約50分、アンドリュー・マイケル・ホルネス首相(The Most Hon. Andrew Michael Holness, O.N., P.C., M.P., Prime Minister of Jamaica)を表敬し、その後、午前10時(日本時間21日午前0時)から約1時間10分、カミナ・ジョンソン=スミス・外務・貿易大臣(Senator Honourable Kamina Johnson Smith, Minister of Foreign Affairs and Foreign Trade of Jamaica)との間で外相会談を行ったところ、一連の会談の概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、茂木大臣から、日本の外務大臣として初のジャマイカ訪問となるが、日本とジャマイカは基本的価値を共有する伝統的な友好国であり、二国間及び国際場裡での一層の連携を図りたいと述べました。ジャマイカ側から、茂木大臣の訪問を歓迎しつつ、両国の良好な関係を一層強化させ、「J・J(日・ジャマイカ)パートナーシップ」を発展させたいと述べました。
  2. 茂木大臣から、世界が新型コロナを乗り越えるべく戦っている中で、東京オリンピック・パラリンピックを安全・安心な大会として開催し、世界の絆を深める機会としたい、ジャマイカ選手団の活躍に期待していると述べ、ジャマイカ側からは、東京大会開催への支持が表明されました。両者は、スポーツ交流、JICAボランティアやJETプログラムなど活発な交流の実績を確認し、引き続き、人的交流・スポーツ交流を推進していくことで一致しました。
  3. 茂木大臣から、新型コロナ感染症への対応には国際協調が何より重要であるとして、日本からのジャマイカへの医療関連機材の供与、コールドチェーン整備「ラスト・ワン・マイル支援」について説明しました。ジャマイカ側から、日本の支援に対する謝意が述べつつ、特に途上国のワクチンへの公平なアクセスの重要性が強調されました。
  4. ジャマイカ側から、進出日本企業の活躍を高く評価しつつ、経済関係強化への期待が表明されました。茂木大臣から、ジャマイカで進められている経済特区計画に日本企業も注目していると述べるとともに、小島嶼開発途上国特有の脆弱性克服と持続的発展に向けて、今後も防災・環境分野での協力を検討していきたいと述べました。
  5. 双方は、気候変動、防災など地球規模課題に連携して対応していくこと、国連を始め国際場裡で連携していくことで一致しました。
  6. 茂木大臣から、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向けた日本の取組を紹介し、理解を得ました。双方は、両国の海上保安・災害対処のための協力等に言及しつつ、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けて連携していくことで一致しました。さらに双方は、北朝鮮、東シナ海・南シナ海等の地域情勢についても意見交換を行いました。茂木大臣から、拉致問題の即時解決に向けた理解と協力を要請し、支持を得ました。

ジャマイカへ戻る