ハイチ共和国
薗浦外務副大臣のハイチ訪問
平成29年2月13日
2月6日から7日までの日程で,薗浦健太郎外務副大臣は,ハイチ大統領就任式に出席するためハイチを訪問したところ,概要と評価は以下のとおりです。なお,ハイチでは,2015年の大統領選挙結果を野党が拒否し,2016年10月に甚大なハリケーン被害を受ける中で,同年11月にやり直し選挙が行われ,今般の大統領就任式に至ったものです。
(1)モイーズ新大統領表敬
6日,大統領就任式に先立ち,薗浦副大臣は,ジョヴネル・モイーズ新大統領(H. E. Mr. Jovenel Mo?se, President of the Republic of Haiti)を表敬しました。薗浦副大臣は,安倍晋三内閣総理大臣からの親書を手交した上で,大統領就任への祝意を表明しました。また,モイーズ新政権のもとでも引き続き協力関係を強化していくことを確認したほか,昨年10月のハリケーン・マシューからの復興に取り組むハイチに対し,引き続き農業振興や食料事情の改善のため,支援を行なっていく旨,伝達しました。モイーズ新大統領からは,これまでの日本の支援に謝意が表明されるとともに,今後も,パートナー国として協力関係を強化していきたい旨,表明しました。
- モイーズ新大統領表敬
(2)プリヴェール暫定大統領主催夕食会
6日夜,薗浦副大臣は,ジョスレルム・プリヴェール暫定大統領(H. E. Mr. Jocelerme Privert, Provisional President of the Republic of Haiti)主催の夕食会に出席しました。薗浦副大臣は,この機会にプリヴェール暫定大統領,ショルザー・シャンシー下院議長,エネックス・ジャン=シャルル首相及びデリエンヌ外務・宗務大臣と両国の関係強化につき意見交換しました。- プリヴェール暫定大統領表敬
(3)大統領就任式
7日,薗浦副大臣は,国民議会での宣誓に続いて大統領府で行われた大統領就任式に出席しました。- 大統領就任式
(4)その他
なお,薗浦副大臣は,この機会に,以下の要人と,短時間,意見交換を行いました。- ダフネ・ブノア・デルソアン・ハイチ保健・人口大臣
- マリー・クロード・ビボー・カナダ国際開発大臣
- トーマス・シャノン米国国務次官
(1)ハイチは,国連安保理改革をはじめとした国際社会の主要課題について共同歩調を取るカリコム諸国の中でも我が国と最も長い外交関係を有する親日国です。そのハイチを外務副大臣が訪問することは,安倍総理大臣が提唱する「地球儀を俯瞰する外交」の理念を実現させるものです。
(2)1991年にハイチで初めて民主的に選出された大統領が誕生して以来,同国の大統領就任式に我が国から外務副大臣が派遣されたのは初めてのことです。
(3)大統領就任式への薗浦外務副大臣の出席は,パートナー国としての両国関係,さらには日本とカリブ諸国との関係を一層発展させ,今後とも国際場裡において我が国の立場につきハイチを含むカリブ諸国からの理解・支持を得るための意義深い機会となりました。
(2)1991年にハイチで初めて民主的に選出された大統領が誕生して以来,同国の大統領就任式に我が国から外務副大臣が派遣されたのは初めてのことです。
(3)大統領就任式への薗浦外務副大臣の出席は,パートナー国としての両国関係,さらには日本とカリブ諸国との関係を一層発展させ,今後とも国際場裡において我が国の立場につきハイチを含むカリブ諸国からの理解・支持を得るための意義深い機会となりました。