ドミニカ国
佐藤外務副大臣のドミニカ国訪問(結果)
1 ドミニカ国政府要人等との会談


(1)スケリット首相との会談
5月23日(水曜日)9時頃(現地時間)から約30分間,ルーズベルト・スケリット首相兼財務・公共サービス大臣(The Hon. Roosevelt Skerrit, Prime Minister and Minister for Finance)と会談したところ,概要は以下のとおりです。
ア 佐藤副大臣はまず,昨年9月のハリケーン・マリアがドミニカ国にもたらした甚大な被害に対し,改めてお見舞いを述べると共に,日・ドミニカ外交関係樹立40周年の年に同国を訪問することを光栄に思う旨述べました。また,我が国は対カリコム政策の3本柱に基づいて防災分野について引き続き支援していく旨述べました。
その上で佐藤副大臣は,北朝鮮情勢に関する日本の立場や安保理決議の完全な履行の重要性を説明した他,安保理改革を含む国際場裡の課題等について引き続き協力していきたい旨述べました。
イ スケリット首相からは,ハリケーン・マリアの際の日本からの迅速かつ有益な支援に対し感謝の意を表するとともに,防災に関する日本の知見の共有を希望する旨述べました。また,両国共通の課題を含む国際場裡での二国間の協力を表明しました。
(2)バロン外相との会談


5月23日(火曜日)9時半頃(現地時間)から約30分間,フランシーン・バロン外務・カリコム担当大臣(Sen. the Hon. Francine Baron, Minister for Foreign and CARICOM Affairs)と会談したところ,概要は以下のとおりです。
ア 佐藤副大臣は,昨年9月のハリケーン・マリアがドミニカ国にもたらした甚大な被害に対し,改めてお見舞いを述べると共に,我が国が供与したハリケーン被害の復旧・復興支援がドミニカ国の防災・減災に裨益することを期待する旨述べました。
その上で佐藤副大臣は,去る20日に河野外務大臣がサンパウロで行った政策スピーチを踏まえつつ基本的価値に基づく国際秩序の強化を中南米諸国と共に推進することを呼びかけた他,北朝鮮を含むアジア情勢や安保理改革を含む国際場裡の課題等について意見交換を行いました。
イ バロン外相からは,ハリケーン・マリアの際に日本がドミニカ国に対して示した友好と団結について感謝の意を表明しつつ,漁業・防災を中心とした分野での日本の支援に期待が表明されました。
ウ また,その後,佐藤副大臣は,クールズ=ラティーグ駐ロゾー名誉総領事と共にバロン外相主催の昼食会に出席し,主に二国間関係について意見交換を行いました。
2 その他


このほか,佐藤副大臣は,ハリケーン・マリアの被災状況及び我が国が供与した水産施設を視察しました。