主な要人の来日日程

モハメッド・ベナイッサ・モロッコ王国外務・協力大臣の来日
(麻生外務大臣との会談)

平成18年6月23日

  1. 6月23日(金曜日)、麻生大臣は、訪日中のモハメッド・ベナイッサ・モロッコ王国外務・協力大臣と外務省において約1時間にわたり会談した。会談においては、二国間関係に加え、アフリカ情勢等について意見交換が行われた。
  2. 麻生大臣より、昨年11月のモハメッド六世国王陛下の国賓訪日の成功は、両国関係の一層の発展に貢献した旨、また、同訪問において合意された日本・モロッコ間政策協議を早々に実施できて喜ばしい旨述べるとともに、モハメッド六世国王陛下による「人間開発国家イニシアティブ」を評価し、改革への支援を表明した。また、「マラケシュ・アガディール間高速道路建設計画」(総額約177億円)の円借款供与が実現したことを歓迎し、着実な実施への期待が表明された。
  3. これに対し、ベナイッサ外務・協力大臣からは、モハメッド六世国王のイニシアティブに対する日本の理解と支援に対する深い謝意表明があった。また、今回の訪日は昨年のモハメッド六世国王訪日のフォローアップであるとともに、両国外交関係樹立50周年の慶節年にあたり、二国間関係を更に発展させるためのもので、モロッコは日本との関係を最大限に重視している旨述べた。さらに、両国関係は伝統的に良好な王室・皇室関係、経済関係、文化関係と大きく三つのレベルで進んでいるが、経済関係では、モロッコの有する地政学的利点を活用してアフリカおよび南欧における日本の拠点として欲しい旨述べるとともに、文化面では、特に民間レベルでの一層の交流を進めたいとの希望が表明された。
  4. 麻生大臣よりは、モロッコが政治的に安定しており、投資するのに魅力のある国であると認識しているが、一般の日本人には必ずしも十分に知られておらず、今回の貴外相の訪問が、日本におけるモロッコに対する一層の理解促進につながることを期待する旨応答した。
  5. ベナイッサ外務・協力大臣から、モハメッド六世国王は特にアフリカ諸国との関係に意を用いており、在位4年の間に5度のアフリカ訪問で15ヶ国を訪問している旨、モロッコは灌漑、運輸、住宅、保健などの分野で支援を行っており、アフリカ諸国に対する日本との三角協力を高く評価しているとともに、一層の協力を進めたい旨、また、アフリカは武力紛争や多数の難民問題などで極めて深刻な状況にあり、日本のさらなる協力を得たい旨の発言があった。
  6. これに対して麻生大臣より、アジアが経済的に自立した現在、これからはアフリカにより注目して必要があり、モロッコとも協力していきたい旨述べ、会談を終了した。
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