
モッタキ・イラン外相による小泉総理表敬(概要)
平成18年2月28日
2月28日、小泉総理は、モッタキ・イラン外相の表敬を受けたところ、要点以下のとおり。
二国間関係
(1)モッタキ大臣より以下のとおり述べた。
- アフマディネジャド大統領はアジアを大切にしようとの考えである。日本は地理的には遠いが日・イラン関係は活発である。
(2)小泉総理より、以下のとおり述べた。
- イランは日本にとって第3位の原油輸入元であり重要。それだけでなく、イラクやアフガンで地政学的にも重要な国である。イランとは石油だけではなく、世界の平和と安定の観点から協力していきたい。
核問題
(1)モッタキ大臣より、以下のとおり述べた。
- イランの原子力の平和的利用につき、差別的な取り扱いがなされないよう、お願いしたい。
(2)これに対し、小泉総理より、以下のとおり述べた。
- 日本はかつて全世界を相手に戦争し敗戦し苦難の歴史を歩んできた教訓から2度と孤立しないと誓った。イランには、国際社会の信頼をぜひとも勝ち得てもらいたい。日本は資源がなくとも発展した。
- 核については、日本は唯一の被爆国として平和利用に徹することにした。これまで厳しい査察を受け入れて平和利用してきている。世界はいまイランの動向に注目しており、厳しい中ではあるが、国際社会とうまく協力していくことが重要。