主な要人の来日日程

麻生大臣とウングレアーヌ・ルーマニア外相との会談

平成17年11月29日

(写真)ウングレアーヌ・ルーマニア外務大臣の来日  (写真)ウングレアーヌ・ルーマニア外務大臣の来日

 11月29日夜、麻生大臣と訪日中のウングレアーヌ・ルーマニア外務大臣は、飯倉公館において、約30分間会談すると共に引き続きワーキングディナーにおいて意見交換を行ったところ、概要以下のとおり。

1.二国間関係

 麻生大臣より、昨年9月、総務大臣としてルーマニアを訪問した際に、チャウシェスク時代と比較し、経済が大きく活性化していることが分かった旨述べるとともに、2007年のEU加盟を予定しているルーマニアに最近日本企業が進出しているのは安価で優秀な労働力が大きな理由となっていることを指摘した。これに対し、ウングレアーヌ大臣より日・ルーマニア貿易の一層の拡大の必要性を指摘するとともに、日本企業の対EU投資の現状について意見交換が行われた。また、ウングレアーヌ大臣より、麻生大臣に対しルーマニア訪問招請が行われ、麻生大臣より謝意を表明した。

2.国際情勢

(1)双方は最近のロシア情勢について意見交換するとともに、この関連でウングレアーヌ大臣より、カスピ海より黒海地域を通じた欧州へのエネルギー輸送に関するルーマニアの取り組みにつき紹介があった。麻生大臣よりは日露関係に関する我が国の立場について説明した。

(2)麻生大臣より中国情勢に対する日本側の見方を説明するとともに、北朝鮮については、核問題及び拉致問題に関する我が国の立場を説明した。拉致問題については、ルーマニア人女性が北朝鮮に拉致されたという我が国拉致被害者等の証言もあり、今後とも解決に向けた両国間の協力を推進することが確認された。

(3)南東欧地域の安定化に向けた我が国の支援について意見交換が行われ、ウングレアーヌ大臣より、ルーマニアの隣国で密接な関係にあるモルドバに対する一層の支援要請があった。

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