2005年9月26日
(1)町村大臣より、小泉総理とフォックス大統領は既に4回首脳会談を行い、本年4月には日・メキシコ経済連携協定(日墨EPA)が発効するなど、両国関係は緊密化している、また、日墨EPAの下で投資等も増えている旨述べた。これに対し、デルベス外相より、日本はメキシコにとりアジアで最も重要な国であり、両国関係が日々増進していることを嬉しく思う、今後とも貿易拡大など共通の関心事項につき協力していきたい旨述べた。
(2)国連・安保理改革について、両外相は、国連首脳会合で採択された成果文書を踏まえ、広範な改革実現に向け協力していくことで一致した。町村大臣より、安保理改革について、現在のモメンタムを生かしてより幅広い支持を得られる案を作るべく取り組んでいきたい旨述べた。これに対して、デルベス外相は、国連改革フレンズ・グループの活動を通して引き続き日本と協力していきたい旨述べた。
(3)両国間の文化交流強化についても意見交換が行われ、町村大臣より、愛・地球博メキシコ館の熱心な取り組みに謝意を表明するとともに、9月7~8日に開催された日墨文化サミット、10月に開催されるセルバンティーノ国際芸術祭への日本の参加につき言及した。これに対し、デルベス外相より、メキシコ館には250万人が訪問するなど大変な成功に終わった、しかし、これは日本側の周到な準備があってはじめて実現できたものである旨述べた。
(4)両外相は、OECD事務総長選挙につき、両国が各々候補者を擁立していることに言及するとともに、OECDの役割等につき意見交換をする上で今次選挙は良い機会である点で一致した。
(5)両外相は、来年3月に予定されている第4回世界水フォーラムにつき、水問題は極めて重要な問題であり、同フォーラムの成功に向けて可能な協力を行っていくことで一致した。
(注)