
国連改革についての日本国とブラジル連邦共和国との間の協力に関する共同声明
東京、2005年5月26日
- 国際連合は、今年で創設60周年を迎える。小泉純一郎日本国内閣総理大臣とルイース・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ・ブラジル連邦共和国大統領は、今年が国連強化にむけた改革を実現する年であるとの共通の認識に基づき、アナン国連事務総長報告「より大きな自由に向けて;全ての人々のための開発、安全、及び人権に向けて」を歓迎した。
- 両首脳は、開発、安全保障及び人権を含む国連全体の改革の必要性につき強調し、また、国連全加盟国の総意を代表する国連総会を活性化することの重要性、また、喫緊の課題に効果的に対処するために経済社会理事会など経済社会分野の国連諸機関の実効性と効率性を高めることの重要性を強調した。両首脳は、9月のミレニアム宣言に関する首脳会合が大きな成功を収めるために一層の協力を行う決意を改めて表明した。
- 両首脳は、現在の挑戦に有効に対処するために、21世紀の国際社会の現実を反映する形で、安全保障理事会を改革し、その代表性、実効性及び信頼性を高めなければならないとの見解を共有した。両首脳は、先進国と途上国を含む形で、常任・非常任理事国双方を拡大することを通じた安全保障理事会改革の実現に向けて、相互の立候補を支持し、G-4の枠組みを含め、他の加盟国とともに協力していく決意を改めて表明した。両首脳は、最大限の柔軟性をもって、夏までの枠組み決議案の採択に向けた努力を加速化させるために精力的に作業することを決意するとともに、可能な限り広範な支持を獲得するために、他の加盟国に対して、共同提案国となることを呼びかけた。