本30日(水曜日)午後5時30分から約30分間,野田佳彦内閣総理大臣は,実務訪問賓客として来日中のニコラ・グルエフスキー・マケドニア旧ユーゴスラビア共和国首相 (H.E. Mr. Nikola Gruevski, Prime Minister of the Former Yugoslav Republic of Macedonia) と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 二国間関係
(1)冒頭,両首相は,外交関係樹立後初のマケドニア首相の訪日の意義を確認しました。また,グルエフスキー首相より,東日本大震災に関し改めてお悔やみの言葉があり,野田総理より,震災後のマケドニアからの支援に改めて謝意を表しました。
(2)グルエフスキー首相より,二国間関係の発展に満足しており,今後は経済関係の強化を目指したい旨述べ,マケドニア側の投資環境改善努力につき説明がありました。さらに,グルエフスキー首相より,在日大使館開設の意向が表明されるとともに,「ズレトヴィッツァ水利用改善計画」などこれまでの日本の経済協力に対し謝意が表明されました。
(3)野田総理より,民族紛争終結後のマケドニアの民主主義と民族融和に向けた努力を評価し,その努力を引き続き支援する旨述べるとともに,日本滞在中,グルエフスキー首相が東京及び大阪で開催されるビジネスフォーラム(投資セミナー)に出席されることは経済界の関心を喚起する上で効果的である旨述べました。 - 国際場裡での協力
両首相は,国連安保理改革の実現や,北朝鮮の人権状況といった国際的諸課題の解決に向け,引き続き緊密に連携していくことで一致しました。グルエフスキー首相より,日本の常任理事国入りを支持する発言が改めてありました。