2月15日(水曜日)午後6時40分から約35分間,官邸において,野田佳彦内閣総理大臣は,来日中のエフード・バラク・イスラエル副首相兼国防相(Mr.Ehud Barak, Deputy Prime Minister and Minister of Defense, Israel)の表敬を受けたところ概要は以下のとおりです。
- 野田総理から,イスラエルは中東地域の要であり,特に本年は日イスラエル外交関係樹立60周年でもあることから,二国間の協力を一層深めたい旨述べました。また,東日本大震災の後,イスラエルが医療チーム派遣等の協力を提供してくれたことに謝意を伝えました。また,最近のイスラエル外交官等に対する攻撃は許されざる行為である旨述べました。
- バラク副首相兼国防相から,外交関係樹立60周年の年に訪日できたことは喜ばしく,多くの分野で協力を深化させていきたい旨述べました。また,東日本大震災に際して日本人が見せた自己抑制や規律は世界の人々に感動を与え,自ら日本への支援を指示した旨述べました。
- また,イランの核問題等について,バラク副首相兼国防相は,国際社会が協力して厳しい措置を講じていくことが重要である旨述べました。これに対して野田総理からは,日本としてもイランの核問題について国際社会の深刻な懸念を共有し,引き続き,「対話」と「圧力」のアプローチに基づいて国際社会と協調していく旨述べました。また,この問題については外交的,平和的に解決することが重要であり,軍事的対応は事態をエスカレートさせるために非常に危険である旨指摘しました。