11月3日(木曜日),G20サミットに参加のため,カンヌを訪問中の野田佳彦総理大臣は,現地時間11時39分(日本時間19時39分)から約20分間,デービッド・キャメロン英国首相(Rt Hon David Cameron MP, Prime Minister of UK)と日英首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです(日本側:安住財務大臣,長浜官房副長官,本多総理補佐官ほか,英側:カンリフ首相補佐官,リケッツ首相補佐官ほか同席)。
- 冒頭
キャメロン首相より,先月25日に予定していた訪日が,急遽開催された欧州理事会出席のため延期せざるを得なくなったことついて大変申し訳なかった旨述べたのに対し,野田総理より,訪日延期決定直後に電話を頂いたことに感謝する旨述べ,双方の都合の良いタイミングで,キャメロン首相の早期訪日に向けて調整を行うことで一致しました。 - G20カンヌ・サミット及び欧州債務危機
野田総理より,G20の成功に向け英国と緊密に連携したい,欧州債務危機に関してギリシャの国民投票をめぐる動きを懸念しており,欧州が一体となって取り組み,危機を克服するため,キャメロン首相の指導力に期待する旨述べました。これに対し,キャメロン首相より,欧州債務危機に関する英国や欧州の対応についての説明と共に,取組に対する強い決意が表明されました。 - 日EU・EPA
野田総理より,世界経済の回復のためには,日欧の協力が不可欠であり,日欧間の連携を一層進める上で,日EU・EPAが重要である,日EU・EPAに対する英国の一貫した支持に感謝する,自分(野田総理)も早期交渉に向け指導力を発揮する,規制・制度改革にもしっかり取り組む旨述べたのに対し,キャメロン首相より,EU各国への働きかけのためにも,日本の更なる取組に対する期待が表明されました。 - 日英間の戦略的連携の強化
両首脳は安全保障・防衛分野における日英協力の促進・強化について議論を進めることで一致しました。 - 次期戦闘機
キャメロン首相より,日本の次期戦闘機としてユーロファイターの推奨がなされたのに対し,野田総理より予め定められた選定手続に則り,公正かつ厳正に選定がなされる旨答えました。