9月25日(火曜日)午後4時から約30分間,野田佳彦内閣総理大臣は,国連総会の会場付近のホテルにおいて,サントス・コロンビア大統領と首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1.冒頭
冒頭,野田総理から,日・コロンビア投資協定の署名や日・コロンビアEPA共同研究の実施等に現れているとおり,経済関係が緊密化しており,一層の関係強化を期待する,その観点で,東日本大震災後の日本からの輸入品に対する規制を全面的に解除いただき感謝する旨述べました。
これに対し,サントス大統領から,昨年の訪日時の歓迎を感謝する,自分が通商大臣として訪日した20年前から日本を重要な国と考えてきた,その当時からの夢である二国間関係強化が実現してきている旨述べました。
2.日・コロンビアEPA
両首脳は,昨年9月のサントス大統領訪日時に立ち上げにつき一致した日・コロンビアEPA共同研究最終報告書の完了を歓迎するとともに,日・コロンビア経済連携協定(EPA)交渉を開始することで一致しました。
これについて,サントス大統領から,EPA交渉開始を大変嬉しく思う,EPAを通じて日・コロンビア関係を更に深化させていきたい旨述べました。
3.その他
両首脳は,その他,太平洋同盟や北朝鮮問題における連携の強化やコロンビアの治安改善の重要性について意見交換するとともに,野田総理は,サントス大統領により左翼ゲリラ勢力ファルク(FARC)との和平交渉が開始されることを評価する旨述べました。