
日豪首脳会談
平成23年11月19日

(写真提供:内閣広報室)
19日17時45分(現地時間)から約30分間,野田佳彦総理大臣は,ASEAN関連首脳会議出席のため訪問中のインドネシア・バリにおいて,ジュリア・ ギラード豪州首相(The Hon Julia Gillard MP, Prime Minister of Australia)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 冒頭,ギラード首相から,日本が東日本大震災から迅速に復興することを願っている,本年4月の訪日に際し南三陸町を訪れたことは自分の心に強く残って いる旨述べたのに対し,野田総理は,C17の派遣を含む豪州からの支援及び励ましへの謝意を述べました。また,野田総理は,アフガニスタンで犠牲となった 豪州軍兵士のご遺族へのお悔やみを述べた上で,豪州による同国復興への貢献に敬意を表したい,我が国も引き続き貢献していきたい旨述べました。
- ギラード首相から,先のオバマ米大統領豪州訪問に際し北部準州において米軍をローテーション展開させることで合意した旨説明がありました。これに対し 野田総理は,「米国がこの地域への関心と関与を深めている中で,この米豪合意は良いニュースである。日豪間でも安保協力を深めていきたい」旨述べました。 また,両首脳は,早期に次回日豪外務・防衛閣僚協議(2+2)を開催することで一致しました。
- 野田総理は,「我が国としては高いレベルの経済連携を推進していく方針であり,日豪EPAについても高いレベルの自由化を目指し交渉を進めていきた い。双方の関心事項についても真剣に検討したい」旨述べました。両首脳は次回日豪EPA交渉会合を来月に開催することで一致しました。
- さらに,野田総理は,TPP交渉参加に向けて関係国との協議に入ることとした旨改めて伝えた上で,「今後,交渉参加に向けた関係国との協議についてギラード首相の協力を得たい」旨述べました。ギラード首相からは,日本の決定を歓迎するとともに,TPPは包括的かつ質の高いものとしたい旨発言がありました。
- 東アジア首脳会議(EAS)について,両首脳は,地域の共通理念や海洋等に関する基本的なルールを確認し,具体的協力につながる首脳主導のフォーラムとして発展させていくとの考えで一致しました。また,両首脳は,世界経済におけるG20,APECの役割についても議論しました。