(写真提供:内閣広報室)
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本28日(木曜日)、午後5時45分から約30分間、野田佳彦内閣総理大臣は、訪日中のニカ・ギラウリ・グルジア首相(H. E. Mr. Nika Gilauri, Prime Minister of Georgia)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 二国間関係一般
(1)野田総理より、ギラウリ首相の訪日に対する歓迎の意を表するとともに、両国外交関係樹立20周年を迎える本年を、更なる両国関係発展の契機としたい旨述べました。さらに、最近、日・グルジア友好議員連盟が設立されたことを機に、議会間交流が発展することを期待する旨述べました。また、東日本大震災の際のグルジアからの支援に対し謝意を表しました。
(2)これに対しギラウリ首相より、独立以来これまでの20年間にわたる日本側からの経済協力、国連を初めとする国際舞台での支援等に対する感謝の意が表明されるとともに、外交関係樹立20周年を機に、二国間関係をさらに発展させていきたいとの希望が述べられました。 - 経済関係
(1)野田総理より、グルジアにおける汚職対策や改革努力が成果をあげていることを高く評価するとともに、今後の両国関係の更なる強化のためには、優れたビジネス環境を日本側にアピールすることが重要である旨指摘しました。また、「GUAM+日本」の枠組みを含め、さらに協力を進めていきたい旨述べました。
(2)これに対しギラウリ首相より、グルジアにおけるビジネス環境改善努力の成果、及び、地域のハブとしてのグルジアの優位性につき説明があるとともに、今後の日本企業の進出に対する強い期待が表明されました。 - 国際情勢
(1)野田総理より、エネルギー資源の輸送回廊である南コーカサス地域の安定と発展は国際エネルギー市場の安定化にとって重要である旨指摘した上で、同地域の平和と安定に向けたグルジア側の努力を期待する旨述べました。
また、国連安保理改革を含めた国際的課題に関し、今後とも両国で協力して取り組んでいきたい旨述べました。また、拉致問題を含めた北朝鮮の人権問題に関してグルジアが日本の立場を一貫して支持していることに謝意を表するとともに、引き続き同国による協力を要請しました。
(2)これに対しギラウリ首相より、北朝鮮の人権問題について引き続き日本の立場を支持していく、国連を初めとする様々な場で日本とグルジアが協力関係にあることを高く評価している旨の発言がありました。