総理大臣

カル・パキスタン外相による野田総理表敬

平成24年5月24日

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 本24日(木曜日)午後5時40分から約15分間,野田佳彦内閣総理大臣は,総理大臣官邸において,外務省賓客として来日中のヒナ・ラッバーニ・カル・パキスタン・イスラム共和国外相(H.E. Ms. Hina Rabbani Khar, Minister for Foreign Affairs of the Islamic Republic of Pakistan)の表敬を受けたところ,概要以下のとおりです(衛藤征士郎日パキスタン友好議員連盟会長(衆議院副議長),長島昭久総理補佐官他同席)。

  1. 野田総理から,カル外相の来日を歓迎し,本年は日パキスタン国交樹立60周年であり,両国の長年の友好関係を更に発展させていきたい旨述べました。また,東日本大震災に際してのパキスタンから温かい励ましの言葉と多くの支援,更には本年4月のパキスタン政府による日本人旅行者の緊急輸送に感謝の意を表しました。カル外相からは,日本は常にパキスタンに寄り添ってくれているとして,これまでのパキスタンに対する自然災害や開発面での様々な支援について深い感謝が表され,野田総理より言及のあったパキスタンから日本への支援は当然のことである旨述べました。

  2. 野田総理から,昨年のザルダリ大統領訪日時の共同声明に基づき,日パキスタン両国の包括的パートナーシップを発展させたい旨述べ,パキスタンの治安の改善を得て,貿易・投資をはじめとする両国経済関係の強化に向け,両国で努力していくことで一致しました。また,我が国がゲイツ財団と協力して実施しているポリオ撲滅支援に関し,野田総理から,日本の支援がポリオ撲滅につながることへの期待を表明しました。

  3. 野田総理から,パキスタン政府が多大な犠牲を払いながら,テロ対策を実施していることを評価すると述べた上,アフガニスタンを含む地域の安定と発展のため,パキスタンの持つ大きな役割に期待している旨述べました。カル外相からは,ザルダリ大統領及びギラーニ首相の下,アフガニスタンとより良い関係の構築に向け尽力しており,パキスタンは地域における平和と安定のファシリテーターとして引き続きアフガニスタン問題に取り組んでいく旨述べました。
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