本25日(水曜日)17時頃から約10分間,野田佳彦内閣総理大臣は,総理大臣官邸において,我が国を訪問中のグリア経済協力開発機構(OECD)事務総長(Mr. José Ángel Gurría Treviño, Secretary General of the OECD)の表敬訪問を受けました。概要は以下のとおりです(先方:デ・メロOECD事務総長次席補佐官他,日本側:長浜官房副長官,長島総理補佐官他同席)。
- 東日本大震災からの復旧・復興
冒頭,野田総理より,昨年4月のグリア事務総長来日の際に日本経済の回復について力強いメッセージをいただいたところ,以後,日本経済は緩やかに持ち直している,また,今次訪日のために事務総長がとりまとめた我が国に対する政策提言に感謝すると述べました。
これに対して,グリア事務総長より,引き続きOECDとして日本の復興と経済再生のために全面的に協力していきたいと述べました。 - 我が国への政策提言
グリア事務総長より,今次訪日にあたって政策提言させていただいたとおり,(1)消費税の10%への引上げは,他の主要国に比べて穏当なものであると考える,(2)TPPを含む高いレベルの経済連携への取組と農業の改革の努力を支持する,(3)安全性の確保を大前提として,原子力の利用を続けることを支持する,と述べました。
これに対して,野田総理より,これらの政策提言に改めて謝意を表するとともに,東日本大震災や東京電力福島第一原発事故から得られる知見・教訓をOECDを含む国際社会と共有していきたいと述べました。