(写真提供:内閣広報室)
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本6日(月曜日)午後5時30分から約20分間,野田佳彦内閣総理大臣は,参議院賓客として来日中のアブ・ザハル・ウジャン・マレーシア上院議長(Honourable Tan Sri Abu Zahar Ujang, President of the Senate of Malaysia)による表敬訪問を受けたところ,概要は以下のとおりです。なお,本件には長浜内閣官房副長官ほかが同席しました。
- 冒頭,野田総理から,東日本大震災に際するマレーシアからの支援に対して心からの謝意を表明し,地域や国際社会の諸課題に共に取り組むパートナーとして,ナジブ・マレーシア首相と協力していきたいと述べました。
- これに対し,アブ・ザハル上院議長から,マレーシアと日本は長年良好な関係にあり,東日本大震災の際には,日本を助けるために政府と国民が自発的に立ち上がった,マレーシアは日本と共にあることを示した旨述べました。
- 双方は,両国間の友好の象徴である東方政策が30周年を迎える本年に,両国関係を更に発展させることが重要との点で一致しました。また,野田総理より,マレーシア日本国際工科院(MJIIT)が2011年9月に開校したことを歓迎し,同工科院が東南アジア諸国連合(ASEAN)における日本式工学教育のハブとして発展することに期待を寄せました。
(参考)東方政策
マハティール・マレーシア首相(当時)が日本等の労働倫理や経営哲学を学ぶために提唱した政策。1982年からマレーシア政府は留学生や研修生の派遣を開始し,これまでに,約1万4千人が日本で学んだ。