本15日(火曜日)午後6時40分から約20分間,野田佳彦総理大臣夫妻は国賓として来日中のブータン王国国王ジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク陛下(His Majesty King Jigme Khesar Namgyel Wangchuck, the Kingdom of Bhutan) 及び同王妃ジツェン・ペマ・ワンチュク陛下(Her Majesty Queen Jetsun Pema Wangchuck)を表敬したところ,概要は以下のとおりです。
- 野田総理大臣より,国王王妃両陛下のご成婚への祝意を述べ,両陛下の国賓訪日を歓迎し,外交関係樹立25周年を迎えた日・ブータン関係を一層強化していきたい旨述べるとともに,本年9月のブータンでの地震被害へのお見舞い及び東日本大震災に際してのブータンからのお見舞いや支援に改めて謝意を表しました。
- ジグミ・ケサル国王陛下は,今回の国賓としての訪日招待に謝意を表された上で,先代国王陛下,ブータン政府及び国民を代表し,日本への敬意を表明したいとし,東日本大震災の被災者へのお悔やみと連帯を示され,さらに日本の経済協力への謝意を述べられました。
- 野田総理とジグミ・ケサル国王陛下は,皇室・王室間を含む要人の交流,故西岡京治氏による農業振興指導などの経済協力などを通じた日本とブータンの良好な関係や,ブータンの国家開発の指針である国民総幸福量(GNH)の考え方などについて意見交換しました。
(参考)
西岡京治(けいじ)氏は,1964年にブータンに派遣された農業専門家で,92年に現地で亡くなるまで28年間ブータンで農業指導にあたり,80年にはダショー(政府高官に授与される爵位)の称号が授与され,現在まで同称号を授与された唯一の外国人である。