本14日(金曜日),午後5時から25分間,ロシア側の発意により野田佳彦内閣総理大臣とウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン・ロシア連邦首相(PUTIN, Vladimir Vladimirovich, Chairman of the Government of the Russian Federation)との間で電話会談が行われました。やりとりの概要は以下のとおりです。
- プーチン首相から,野田総理就任に対する祝辞とともに,日露間では政府間・議会間の対話や貿易・投資面での協力が活発化していることに言及の上,LNGや電力の供給を含むエネルギー分野での日本との協力を進めていきたい旨発言がありました。また,日露原子力協定が早期に日本の国会で承認され,日露間の原子力協力が進むことを期待しているとの発言がありました。
- 野田総理からは,プーチン首相からの祝辞及び震災に際してのロシアからの支援に対し謝意を表した上で,日露双方が経済的利益を得る形で協力を進めたい旨述べました。また,ウラジオストクLNGプラント建設の早期実現やサハリン3プロジェクトの推進等のエネルギー分野における協力,極東・シベリア開発における協力の進展への期待を表明し,原子力協定については,近く臨時国会で審議されるであろうことを紹介しました。更に,日露間に残された大きな懸案の解決を含めプーチン首相と協力していきたい旨述べました。
- プーチン首相からは,本日の話し合いの方向で協力を進展させることについてはロシア政府の中で共有されていると述べた上で,野田総理とは直接お会いして柔道の話もしたいとの発言がありました。