本4日(火曜日)午後4時から約30分間,野田佳彦内閣総理大臣は,インドのミーラ・クマール下院議長(H. E. Ms. Meira Kumar, Speaker of the Lower House of India)の表敬を受けたところ,やりとりの概要以下のとおりです。
- 冒頭,野田総理より,議長一行の来日を歓迎し,震災後のインドからの温かい支援に感謝するとともに,連邦議会での追悼及び黙祷に謝意を述べたところ,クマール議長より,震災被害へのお見舞いとお悔やみを述べた上,今回訪問した京都・広島等での温かいおもてなしへの謝意を述べると共に,インドの下院では毎年8月9日の原爆投下の日に,黙祷を行っているとの紹介がありました。
- 野田総理より,先般の国連総会の際のマンモハン・シン首相との首脳会談に触れつつ,日インド関係の強化には両国の与野党の間で強い支持が得られている旨述べたところ,クマール議長からは,インドが首脳間の年次訪問を行っている国はアジアでは日本のみであるとして,デリー・メトロ等の我が国の経済協力への謝意と共に,貨物専用鉄道建設計画(DFC)及びデリー・ムンバイ間産業大動脈構想(DMIC)等のインフラ整備や,二国間貿易,国連安保理改革等の分野で協力を強化していきたい旨述べ,貴総理の年内のインド訪問を心待ちにしている旨述べました。
- 野田総理から,来年は両国の国交樹立60周年であり,女性議員も含めた議員間の交流も重要である,自分(総理)自身も可能な限り年内に貴国を訪問できるようにしたい旨述べました。