総理大臣

日・ブータン首脳会談

平成23年9月26日

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 本26日(月曜日)午後5時30分から約30分間,野田佳彦総理大臣は来日中のジグミ・イェゼル・ティンレイ・ブータン王国首相(His Excellency Lyonchhen Jigmi Y. Thinley, Prime Minister of Kingdom of Bhutan)及びナムギェ・ペンジョール同国上院議長(His Excellency Lyonpo Namgye Penjor, Chairperson of the National Council)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです(ブータン側同席者:ペンジョール上院議長他上院議員4名。日本側同席者:齋藤勁内閣官房副長官,長浜博行内閣官房副長官,中野譲外務大臣政務官他。)。

  1. 冒頭,野田総理より,先般のブータンでの地震被害にお見舞いを述べるとともに,東日本大震災に際してのお見舞いや支援に改めて謝意を表しました。
     これに対してティンレイ首相から,幸いブータンでの地震被害は限定的なものであった,今回の来日の一つの目的は東日本大震災の被災地の方々ひいては日本人の皆様に対しブータンの連帯を表明するためである,この重層的な災害に際して日本人が冷静にかつ一体となって立ち向かっている姿にブータン人を含め世界中の人々が感銘を受けた旨述べました。
  2. 野田総理から,来月に予定されている国王陛下のご成婚への祝意を述べるとともに,本年は外交関係樹立25周年の佳節であり,11月に国王陛下及び将来の王妃陛下を国賓としてお招きすることを楽しみにしている旨述べました。これに対して,ティンレイ首相から謝意が表されるとともに,国王陛下がご成婚後最初に行う外国訪問が日本となることは両国間の特別な友好関係を象徴するものである旨述べました。
  3. 野田総理から,ブータンの民主化の定着及び経済・社会開発への取組を引き続き支援する旨述べました。これに対して,ティンレイ首相からブータンの発展は日本の支援に負うところが大きく,ブータンは日本から多くを学んでいる,改めて感謝申し上げる旨述べました。
  4. 野田総理から,ブータンの国家開発理念である「国民総幸福量(GNH)」に関し,我が国でも昨年閣議決定した「新成長戦略」において,国民の「幸福度」を重視している旨述べました。これに対してティンレイ首相から,GNHが新たなパラダイムとして役立つことを期待している旨述べました。
  5. ティンレイ首相から,日本の安保理常任理事国入りを引き続き支持していく旨述べました。

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