小泉総理大臣

G8グレンイーグルズ・サミットにおける日加首脳会談の概要

平成17年7月7日

 7月6日、G8首脳会合に出席するため英国を訪問中の小泉総理大臣は、現地時間16時より約30分間、マーティン加首相と会談したところ、概要次のとおり。

1.小泉総理への訪加招請

 マーティン首相より、「小泉総理に是非ともカナダを訪問して頂きたい」との招待が行われ、小泉総理より、「機会があれば近い将来是非とも訪問したいと思っている」と述べた。

2.鳥インフルエンザ対策等

 マーティン首相より、「SARS、鳥インフルエンザといった問題は、首脳レベルで対応しなければならない問題であり、今後緊密に相談していきたい」と述べ、小泉総理より「同感である」と述べた。

3.BSE

 マーティン首相より、「カナダ産牛肉の日本への輸出再開が早期に実現することを期待している」と述べたのに対し、小泉総理より、「日本では食の安全・安心に対する関心が極めて高いところ、科学的な検討を進めていきたい」と応じた。

4.日加経済枠組み

 マーティン首相より、「本年1月の訪日時に作成を開始することに合意した『創造的な日・カナダ経済枠組み』に基づく二国間の貿易・投資及び協力案件に関する共同研究をさらに推進したい」との発言があり、小泉総理より、「さらに緊密に協力すべく事務当局に指示したい」と述べた。

5.中国

 マーティン首相より、中国の台頭をどう見ているかとの質問があったのに対し、小泉総理より、「昨年来中国が我が国の第一位の貿易相手国となっていることを紹介しつつ、自分としては、中国の経済成長を機会として捉えており、中国との友好関係を様々なレベルで拡大・深化させていくことが重要であるとの立場である」と答えた。

6.国連・安保理改革

 小泉総理より、「本年は国連・安保理改革を実現するための大きな機会の年であり、是非とも改革を実現したいので、日本の立場を支持して頂けると有り難い」と述べたのに対し、マーティン首相より国連・安保理改革に関するカナダの立場を説明しつつ、「各国それぞれ立場の違いはあるが、カナダとしても、本年が機会の年であり是非とも包括的な国連改革を実現する必要があるとの点に合意する」と述べた。

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