平成17年4月25日
「アジア・アフリカ・ビジネス・サミット」は、インドネシア商工会議所(KADIN)の主催により、アジア・アフリカ首脳会議に併せて4月21、22日、ジャカルタで開催され、22日の共同宣言の採択のセッションに、小泉総理が出席し、基調演説を行ったところ概要以下の通り。
(1)貿易投資促進を通じたアジア・アフリカ間の関係強化を目的に、両地域から延べ1,000名以上の官民代表(企業関係者約500名を含む)が参加し、活発な意見交換・交流が行われた。
(2)小泉総理の他、ユドヨノ・インドネシア大統領、オバサンジョ・ナイジェリア大統領、胡錦濤・中国国家主席、ムベキ南ア大統領他、約10名の首脳がスピーチを行った。日本の経済界からは、米倉弘昌・日本経団連副会長(住友化学社長)が出席し、スピーチを行った。
(3)閉会式直前のセッション(22日15時15分~15時45分)において、小泉総理の立会の下、「アジア・アフリカのビジネス・コミュニティ協力強化に関する共同声明」を採択(貿易投資環境の整備、両地域の情報ギャップの解消、官民連携の強化など)。
(1)政治面のみならず経済面を含むアジア・アフリカ協力の強化を官民双方が協力して推進。
(2)アジア・アフリカ両地域での貿易投資促進の取組
(イ)ASEANを始めとする近隣アジア諸国と、包括的な経済連携(EPA)を推進。
(ロ)TICADプロセスを通じて、産業基盤整備や人材育成などの面での支援を継続。
(3)貿易投資促進のための具体的なイニシアティブ
(イ)「第4回アフリカ・アジア・ビジネス・フォーラム」の開催(企業関係者の商談の仲介)。
(ロ)「TICADエクスチェンジ・ネットワーク」の立ち上げ(ITを活用した情報発信)。
(4)2008年のTICAD IVに向けて、両大陸の交流の原点である起業家精神を積極支援。
(1) 本サミットの目的である共同宣言の採択に小泉総理が立会い、本サミットの出席者代表と直接交流(記念撮影など)したことは、AA地域における経済の牽引役としての日本の存在を印象付けた。(この様子は翌日の現地紙等においても1面で報道され、またKADIN会長による首脳会議への本サミットの報告においても、小泉総理のみが言及された。)
(2) 具体的なイニシアティブによりAA間のビジネス交流を推進していこうとする小泉総理の基調演説は出席者から高く評価された。